抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,茨城県大洗町における「ガールズ&パンツァー」がもたらす社会的・経済的変化に関し,曲がり松商店街と大貫商店街を事例として報告した。先ず,1980年代~1990年代,日本の商業空間は郊外化をもってその構造に変化をもたらしたこと,テレビアニメ作品の舞台や映画のロケ地を新たな資源とし,「聖地巡礼」と呼ばれるアニメファンの訪問を促す動きが注目されたこと,大洗町は2012年に放送されたテレビアニメ,ガールズ&パンツァー(以下,ガルパン)の舞台として,2015年現在もなお,ガルパンに関わるイベントを開催し,ガルパンファン(以下,ファン)による聖地巡礼を促していること,本研究では,まちづくりの原点である中心市街地の活性化に視点を戻し,聖地巡礼が中心市街地の商店街にもたらす影響について検討すること等を報告した。次に,大洗町の商業環境,「ガールズ&パンツァー」と大洗町,事例地域における「ガールズ&パンツァー」がもたらす社会的・経済的変化,事例地域における「ガールズ&パンツァー」効果の意義について報告した。最後に,所属する商店会の性格,店舗の立地,あるいはファンの来店開始時期の差は小売店の社会的・経済的変化に影響せず,各小売店がいかにファンを受け入れる体制を整えるかが売り上げ増加の鍵になると言えること等を報告した。