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J-GLOBAL ID：201602269710716053   整理番号：16A0658976

UAVとSfM-MVSで高解像度地形情報を取得する際の運用最適化に関する検証

Verification of operational optimization in acquiring High-definition topographic data using UAV and SfM-MVS

著者 (2件)： 小倉拓郎 (金沢大 大学院人間社会環境研究科) ,  青木賢人 (金沢大)
資料名： 地形  (Transactions Japanese Geomorphological Union)
巻： 37  号： 3  ページ： 399-411  発行年： 2016年07月25日 
JST資料番号： X0735A  ISSN： 0389-1755  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 最近,UAV(無人航空機・ドローン)とSfM-MVS(SfM多視点ステレオ写真測量)とを組み合わせて高時間解像度のDSM(数値表層モデル)を作成することが注目されている。本稿ではUAV/SfM-MVSシステムを用いて行う地形測量において,効率よく高解像度DSMを出力するための運用最適化の条件を明らかにすることを目的に検証を行った。その結果,飛行高度・解析枚数・GCPの置き方などの細かな設定の差異により,生成されるDSMの地形表現力が大きく異なることが判明した。DSMの解像度は,USVの飛行高度を下げることによって向上し,そのため精度も向上する。DSMの解像度は解析枚数の影響は受けないが,解析枚数を増やすにつれて精度が上がる傾向がある。また,DSMの精度に最も影響を与えるのが解析の際に付与するGCPである。測量する対象物を内挿するように,GCPの位置を測量する対象物の端から端へ,最高点から最低点に配置する必要がある。本システムによる測量手段は萌芽期であり,今後の機材・ソフトウェアの更新が期待される。

シソーラス用語： 無人機 ,  画像処理 ,  GCP【標準】 ,  最適化 ,  *地形測量 ,  数学モデル
準シソーラス用語： DSM ,  SfM【画像処理】 ,  ステレオ写真測量 ,  ドローン ,  数値表層モデル ,  無人航空機

分類 (1件)： 写真測量,空中写真  (RC02040D)

引用文献 (11件)：

• 淺野悟史・西前 出(2015)SfM-MVSシステムによるDSM体積を用いた植物体変化量の推定における課題:環境情報科学 学術研究論文集,29,71-76.
• 早川裕弌・小花和宏之・齋藤 仁・内山庄一郎(2016)SfM多視点ステレオ写真測量の地形学的応用:地形,37,321-342.
• Hugenholtz, C. H., Whitehead, K, Brown, O. W., Barchyn, T. E., Moorman, B. J., LeClair, A., Riddell, K. and Hamilton, T. (2013) Geomorphological mapping with a small unmanned aircraft system (sUAS): Feature detection and accuracy assessment of a photogrammetrically-derived digital terrain model : Geomorphology, 194, 16-24.
• 井上 公・内山庄一郎・鈴木比奈子(2014)自然災害調査研究のためのマルチコプター空撮技術:防災科学技術研究所研究報告,81,61-98.
• 野上道男(2010)未来の地形と地形学の未来:太田陽子・小池一之・鎮西清高・野上道男・町田 洋・松田時彦(編)『日本列島の地形学』東京大学出版社,179-186.

タイトルに関連する用語 (8件)： UAV ,  SFM ,  MVS ,  高解像度 ,  地形情報 ,  運用 ,  最適化 ,  検証