抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ソフトウェアシステムをとりまく環境が変化すると,システムが最良のパフォーマンスを発揮できない場合や,正しく動作ができない場合がある。そこで,近年,システムが環境に合わせて振る舞いを変化させる自己適応システムに注目が集まっている。自己適応システムにおいては,振る舞い変更時に変更後の振る舞いの正しさを検証する必要があり,その効率的な検証に関して様々な研究がなされている。その一つに,設計時に不明な情報を変数化して検証式を生成し,実行時に監視結果より得られた値を変数に代入することで,簡単な計算だけで動的検証を実現するFilieriらの手法がある。しかし,Filieriらの手法ではモデル自体が変わるような大きな振る舞い変更に対しては事前に生成した式を適用することができず,実行時に時間のかかる式生成が必要になる。本研究では,この課題に対し,事前計算で発生する中間生成式を保存し,実行時に再利用する手法を提案する。実験的評価により,本手法を用いることで,従来手法より高速に動的検証が可能であることが確認できた。(著者抄録)