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J-GLOBAL ID:201602273470376228   整理番号:16A1154188

油処理剤の水中散布の関連技術

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巻: 51  号:ページ: 838-845,iv  発行年: 2016年11月01日 
JST資料番号: S0651A  ISSN: 1346-1427  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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2010年に発生したディープウォーターホライズン油井暴噴事故の際に,世界で初めて海中で流出した油に対して大量に油処理剤が散布された.本報告では,油処理剤の水中散布について,重油が油処理剤の化学作用によって分散化され油粒となる過程に着目して,油の流出メカニズムからその粒径分布等について過去の研究例を紹介して解説する.油処理剤は,界面活性剤と溶媒とで構成される.油処理剤は主体となる界面活性剤は油を牛乳状に水中油滴型に乳化させる作用を有し,油処理剤で処理された流出油のエマルジョン(乳化物)は,海底には沈まず海中に浮遊する.現在世界には,通常型流出油処理剤,濃縮型流出油処理剤,自己攪拌型流出油処理剤(セルフミキシング)の3種類の油処理剤が市販されている.大きな粒径の油滴は比較的早く上昇し,放出された位置近くの海面に到達する.一方,小さい粒径の油滴はゆっくりと浮上し,海表面に到達する前に周囲の潮流とともに放出位置から遠く離れた距離まで移送される.石油掘削の現場では,ROVで油処理剤の海中散布をするためのワンドと呼ばれるキットと関連マニホールドも石油暴噴防止用に開発され,IPIECA(国際石油産業環境保全連盟)は海中散布用油処理剤の世界的備蓄と供給網に関する計画を主導している.この技術は,海難事故で海中に沈没した船から流出する油に対しても適用できると考えられる。
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海洋汚濁 
引用文献 (26件):
  • 1) 藤田勇, 海上流出油対応技術とメキシコ湾油流出事故, 咸臨, 日本船舶海洋工学会, 第35号, pp7-10, 2011年5月
  • 2) 宮田修, 原正一, 間島隆博, 小野正夫, 城田英之, 影本浩, 沈船からの流出油対策技術に関する研究, 第23回海洋工学シンポジウム日本海洋工学会・日本船舶海洋工学会.2012年8月
  • 3) 油剥離剤の使用に関するガイドライン, 海上災害防止センター, 2014
  • 4) Khelifa,A., D.M.Charron, T.S.Tong, N.R.Singh, Effects of Chemical Dispersants on Oil-Bine Interfacial Tension and Droplet Formation: New Results Using New High Resolution Imaging Setup and Weathered Oils, Proceedings of 34th Arctic and Marine Oil Spill Program (AMOP) Technical Seminar, Environmental Canada, Ottawa, Canada, 2011
  • 5) Khelifa,A., L.L.C.So. Effects of Chemical Dispersants on Oil-Bine Interfacial Tension and Droplet Formation, Proceedings of 32th Arctic and Marine Oil Spill Program (AMOP) Technical Seminar, Environmental Canada, 2009
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