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J-GLOBAL ID：201602273727715268   整理番号：16A1080869

学ぶことがなくなったとき:ダイムラークライスラー(株)と三菱自動車の戦略的提携における見当違いの指導

When NOT to Learn: Misguided Teaching in the DCX-MMC Strategic Alliance

著者 (1件)： HELLER Daniel A. (Yokohama National Univ.)
資料名： 横浜経営研究  (Yokohama Business Review)
巻： 37  号： 1  ページ： 55-72  発行年： 2016年06月15日 
JST資料番号： F0324B  ISSN： 0389-1712  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 三菱自動車(MMC)は過去15年に3回に及んで不祥事を発生させ,その存続も危ぶまれたが,日産自動車との資本提携によって立て直しが行われている。本稿では,同社が今日の危機を迎える前のダイムラークラスラー(DCX)社との提携を振り返る。まず,分析の枠組みとして,文献レビューにより,企業間技術提携の理論を解説した。その上で,DCX社との技術提携が何故解消されたかについて,1)両社の提携は学び合うという提携であったのかどうか,2)学び合う提携であったとして,学び合いは行われたのか,そして如何に,なぜ今回のような教育結果となったのか,を研究課題として,両社の行動を追った。MMCは2003年には円安で高業績であったが,翌年に米国で赤字に転落したこと,2003年にDCX社の幹部はMMCの市場要求に対応しやすいフレキシブルな生産方式に学ぶべきことがあると考えていたことなど,多くの事象を経時的に詳述した。この経緯の分析結果は次回に報告される。

シソーラス用語： 協力 ,  *技術協力 ,  能力 ,  *事例研究 ,  解除 ,  自動車工業 ,  私企業 ,  *学習 ,  企業経営 ,  経営組織 ,  企業提携
準シソーラス用語： 解消 ,  *技術提携 ,  組織間関係 ,  組織能力

分類 (2件)： 経営工学一般  (KA01010C) ,  自動車・自動車工業一般  (QG01000P)

引用文献 (68件)：

• Adams, J.S. (1980). Interorganizational processes and organizational boundary activities. In Staw, B.M.ard Commings, L.L. (eds). Research in Organizational Behavior, 2:321-355.
• Barney, J.B. (1986a). Organizational Culture: Can it be a source of sustained competitive advantage? Academy of Management Review, 11(3):656-665.
• Barney, J.B. (1986b). Strategic factor markets: Expectations, luck and business strategy. Management Science, 32(10):1231-1241.
• Begley, J. and Donnelly, T. (2011). The DaimlerChrysler Mitsubishi merger: A study in failure. International Journal of Automotive Technology and Management, 11(11):36-48.
• Blasko, M., Netter, J.M., and Sinkey, J.F., Jr. (2000). Value creation and challenges of an international transaction: The DaimlerChrysler merger. International Review of Financial Analysis, 9(1):77-102.

タイトルに関連する用語 (4件)： 株 ,  戦略 ,  提携 ,  指導