抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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正観寺沼は約7800m
3の農業用のため池で,この沼の水は南西端の水門を出てから正観寺川になり,井野川,烏川を経て利根川に合流する。2007年の調査では希少種を含め,約60種の野鳥が観察されていた。当時は土砂の流入等が原因で荒れ放題になっていた。2011年9月~11月に沼の浚渫工事,引き続いて同年11月~2012年3月に周辺の環境整備が行われ,沼の北岸~西岸をサンクチュアリ地域に設定し野鳥保護に努めた。本論文は100か月間みわたる観察結果と浚渫,環境整備の野鳥に及ぼす影響に関するものである。その結果,正観寺沼および周辺の水面が生物の多様性に寄与し,環境整備の前後で観察野鳥種類数には変化が無いことが明らかになった。2011年の浚渫,環境整備が野鳥多様性に及ぼす影響はほとんどなく,現在でも正観寺沼は80種以上の野鳥が飛来または棲息する関東周辺でも有数の野鳥棲息地であることを確認した。