抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文は,岩手県による岩手公園の整備と維持管理における長岡安平による公園設計の受容性について報告した。先ず,岩手公園は,岩手県により旧藩主南部家から借用した城址に整備され,1906年9月15日に開園式が挙行されたこと,本稿では,岩手県による公園化の取り組みをみた上で,長岡安平の当初の設計方針が公園整備や1934年までの維持管理にどのように反映されていたのか,換言すれば岩手県はそれを受け入れていたのか,その受容性を明らかにすること等を報告した。次に,岩手県による公園化の提唱とその後の公園整備,長岡安平による公園設計と岩手県による公園整備,岩手県による公園の維持管理について報告した。最後に,まとめとして,岩手公園開設の契機,整備及び維持管理の経過と,その過程において長岡安平による設計や方針が,どのように受け入れられていたのかを明らかにできたこと,岩手県は28年間,公園の維持管理をしたが,大きな施設整備や改造を行わなかったこと,長岡が設計,工事監理して開園した公園を継承する管理だったこと等を報告した。