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J-GLOBAL ID:201602289673367954   整理番号:16A1081792

Nepal Ambient Monitoring and Source Testing Experiment(NAMaSTE):薪燃料と糞燃料の調理燃焼,ごみと作物残渣の焼却,煉瓦窯炉,その他発生源からの微量ガスと光吸収炭素の放出

Nepal Ambient Monitoring and Source Testing Experiment (NAMaSTE): emissions of trace gases and light-absorbing carbon from wood and dung cooking fires, garbage and crop residue burning, brick kilns, and other sources
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巻: 16  号: 17  ページ: 11043-11081 (WEB ONLY)  発行年: 2016年08月 
JST資料番号: U7039A  ISSN: 1680-7316  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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カトマンズ渓谷とその周辺,ネパール南部のヒンドゥスターン平野(Indo-Gangetic Plain:IGP)で,Nepal Ambient Monitoring and Source Testing Experiment(NAMaSTE)キャンペーンが2015年4月に行われた。発生源解析フェーズでは,様々なストーブと固形燃料での調理,煉瓦窯炉,都市ごみ(いわゆるごみと生ごみ)の野外焼却,作物残渣焼却,発電機,灌漑ポンプ,オートバイなど,開発途上国で広く見られる様々な重要ながら余り調べられていない(そして,しばしば非効率)な燃焼発生源をターゲットとした。NAMaSTEは,多くの発生源からの排出についてのエアロゾル光学特性,エアロゾル質量,詳細な微量ガス化学の初めて,ないし稀な測定結果をもたらした。本稿では,移動実験試料の確かなソースによるフィールド調査に基づき,Fourier変換赤外(FTIR)分光,全大気サンプリング(WAS),photoacoustic extinctiometer(PAX,405,870nm)により得られた微量ガスとエアロゾルの測定結果を報告した。一次エアロゾル光学特性として,散乱・吸収係数についての排出係数(EFs)(EF Bscat,EF Babs(燃料燃焼当たりm2kg-1),単一散乱アルベド(SSAs),吸収オングストローム指数(AAEs)を含んだ。これらのデータから,ブラック及びブラウンカーボン(BC,BrC)排出係数(燃料燃焼当たりg kg-1)を推定した。微量ガス測定は,CO2,CO,CH4,C10までの特定の非メタン炭化水素,一連の酸素化有機化合物,NH3,HCN,NOx,SO2,HCl,HF,その他(合わせ,最大80ガスまで)のEFs(g kg-1)をもたらす。排出量は発生源により大きく異なり,BrCとBCの両方による光吸収が多くの発生源にとって重要であった。糞燃料の調理用燃焼のAAE(4.63±0.68)は,薪燃料の調理用燃焼(3.01±0.10)よりかなり高かった。糞燃料の調理用燃焼は,高いレベルのNH3(3.00±1.33g kg-1),有機酸(7.66±6.90g kg-1),HCN(2.01±1.25g kg-1)を排出し,後者は,アジアモンスーンの下部成層圏における高レベルのHCNの衛星観測値に寄与した。HCNは,幾つかの非バイオマス燃焼発生源から,かなりの量が排出された。BTEX(ベンゼン,トルエン,エチルベンゼン,キシレン)は,糞燃料(4.5g kg-1)と薪燃料(1.5g kg-1)のいずれの調理用燃焼からの主要排出物で,多くの測定された重要な大気有毒物への室内暴露を推定するための簡単な方法を示した。バイオガスは,約1ダースのストーブ-燃料組合せで測定した中で,最もクリーンな調理技術であることが明らかとなった。作物残渣燃焼は,酸素化有機化合物(12g kg-1)とSO2(2.541.09g kg-1)を比較的多く排出した。一次燃料としての石炭と様々な量のバイオマスの同時燃焼による2つの煉瓦窯炉は,対照的結果をもたらした。高効率のほとんど石炭燃焼のジグザグ窯炉は,粘土由来と思われるハロゲン化物排出を伴い,多量のBC,HF,HCl,NOxを発生させた。クランプ窯炉(比較的多くのバイオマス燃料を使用)は,ほとんどが有機ガス,約2倍のBrC,良く知られた有機エアロゾル前駆体を,多量に発生させた。両窯炉は,平均排出係数12.8±0.2g kg-1の顕著なSO2発生源であった。混合ごみ焼却は,以前の測定よりかなり多くのBC(3.3±3.88g kg-1)とBTEX(~4.5g kg-1)を排出した。すべての化石燃料発生源では,ディーゼルはガソリンより効率的燃焼したが,NOxとエアロゾルの排出係数はより大きかった。最も効率の低い発生源は,始動とアイドリング時のガソリン燃料オートバイで,CO EFは700g kg-1オーダー,一般的バイオマス燃焼におけるものの約10倍であった。オートバイ整備は,姉妹論文(Jayarathne等,2016年)に詳細を示したように,粒子状排出物低減ではなくガス状汚染物質低減により最小に通じる。小さなガソリン燃料発電機と”虫除け火炎”は,汚染物質の排出係数が最も大きな発生源に含まれた。これらの測定結果は,これらの重要で調べられていない発生源についての大きなデータ不足を明らかにしたが,その多様さと広さから更なる調査が必要である。(翻訳著者抄録)
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大気汚染一般 
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