抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
銅製錬では発生する亜硫酸ガスが大きな問題である。明治時代20年代以降の煙害対策は,煙突をできるだけ低くして,途中で空気と混ぜて薄めてから排出するというのが主流であった。このため山の尾根伝いに煙道を設置して煙道とつながっている山頂付近の煙突や煙道の途中に開けた穴から煙を排出した。現在これら煙道は全国数ケ所に現存している。中でも山口県長登銅山,島根県久喜銀山,兵庫県多田銀銅山,は,「山陰の鉱山王」と呼ばれた堀家が製作したものである。今回3次元レーザスキャナが搭載可能な遠隔操作型ロボットを製作して煙道内部形状を詳細に測定した。測定結果を用いて煙道を構成しているレンガの種類や個数,断面積を推定した。これらの結果から煙道は山頂に向かって最短ルートで製作し内部表面の凹凸を少なくするためにモルタルを塗っていたことがわかった。また断面形状としてアーチ型や扇型があることも確認できた。(著者抄録)