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J-GLOBAL ID：201502226518468186   整理番号：15A0561951

3次元レーザスキャナを用いた多田銀銅山小瓢箪間歩付近の定量解析

著者 (3件)： 久間英樹 (松江工高専) ,  森内敦史 (松江工高専) ,  福岡久雄 (東京電機大)
資料名： 技術史教育学会誌  (Journal of Education for History of Technology)
巻： 16  号： 2  ページ： 19-24  発行年： 2015年03月31日 
JST資料番号： L4114A  ISSN： 1345-6954  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では鉱山坑道内の定量データを非接触で測定できる遠隔操作型ロボットを開発し,全国各地の鉱山坑道内を調査してきた。具体的には,ロボットに取り付けられた各種センサにより坑道内部の映像や断面形状,採掘方向,傾斜角等の定量データを取得した。これら定量データと古文書等の記載を比較することによって時代毎の坑道形状の特徴を求めることが可能となった。しかし古文等に記載されている絵図等には鉱脈近くの斜面にいくつもの坑道が散在している。そのため坑口付近を広範囲に測定し坑道の相互関係を求めることが中世の採掘方法を理解するうえで重要な要素であると考えられる。本論文ではレーザ測定センサを用いて坑道が散在する斜面の定量データを測定する新たな手法を提案した。これにより坑口付近の様子を3Dプリンタを用いて斜面形状模型として再現することが可能となった。また採掘前の露頭掘跡の再現および採掘体積の算出も可能となった。以上より,鉱山遺跡が散在する斜面の定量データ測定に関する新たな手法の有用性が確認できた。(著者抄録)

シソーラス用語： 三次元 ,  レーザスキャナ ,  *技術史 ,  *兵庫県 ,  *銅鉱山 ,  *貴金属鉱山 ,  *坑道 ,  廃坑 ,  斜面 ,  露天採掘 ,  プリンタ ,  3Dプリンタ
準シソーラス用語： 銀鉱山

分類 (1件)： 鉱山・鉱業一般  (UA01010M)

引用文献 (9件)：

• 久間英樹・皆尾登志美・福岡久雄:ロボットによる石見銀山間歩内部の調査,日本鉱業史研究会,Vol.55,pp.35-41,2008.
• 久間英樹・皆尾登志美・福岡久雄・箕田篤志・石原恵利子:「世界遺産「石見銀山」探査ロボットの開発と調査」,日本ロボット学会誌,Vol.26,No.6,pp251-258,2008.
• 久間英樹・皆尾登志美・福岡久雄:遠隔操作型坑道探査システムを用いた鉱山坑道の解析,技術史教育学会誌,Vol.11,No.1,pp.22-28,2009.
• 小葉田淳:日本鉱山史の研究,岩波書店,1981.
• 井澤英二:多田銀銅山の鉱床の特徴と銀銅生産量,日本鉱業史研究,No.59,pp.69-78,2010.

タイトルに関連する用語 (5件)： 3次元 ,  レーザスキャナ ,  銀 ,  銅山 ,  定量解析