文献
J-GLOBAL ID:201602290412358796   整理番号:16A0463561

脂肪酸産生および分泌の均衡の調節は,シアノバクテリアSynechococcus elongatusの構築された変異株の増殖および生産性の向上にとって重要である。

Modulation of the balance of fatty acid production and secretion is crucial for enhancement of growth and productivity of the engineered mutant of the cyanobacterium Synechococcus elongatus
著者 (16件):
資料名:
巻:号: Apr  ページ: 9:91 (WEB ONLY)  発行年: 2016年04月 
JST資料番号: U7022A  ISSN: 1754-6834  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
遊離脂肪酸(FFA)の光合成生産のためのシステムを操作するために利用された3種のモデルシアノバクテリアの中で,Synechococcus elongatus PCC7942は,最も少なく成功していた,すなわち,この系統から構築されたFFA分泌変異株は,Synechocystis sp.PCC6803およびSynechococcus sp.PCC7002から構築された変異株よりも低いFFA分泌率および最終FFA濃度しか得られなかった。このことは,S.elongatus PCC7942細胞がFFAの毒性の影響を受けやすいこと,しかし,低生産性の原因は測定されず残されていることを示していた。そこで,アシル-アシル輸送タンパク質チオエステラーゼの発現レベルを調節し,培養中の光強度を上げることによって,他のシアノバクテリア種で得られたものに匹敵するFFA分泌率が操作されたS.elongatus変異株(dAS1T)で得られた。外部培地中の最終FFA濃度も以前報告された他のS.elongatus変異株より高かった。しかし,培養中の総FFAの約85%が細胞中に残存し,重度の光阻害を引き起こした。さらに,wzt遺伝子の標的不活性化を行ったdAS1T株は,遺伝子操作により細胞表面の疎水性O抗原層を喪失し,FFA分泌の増加,光阻害の緩和および細胞内および細胞外のFFA量のそれぞれ50および45%増加が達成された。このwzt欠損dAS1Tの培養により,総FFA産生の平均率は,2.7mg/L/hが得られ,Synechocystis sp.PCC6803より5倍高く,緑藻におけるトリアシルグリセロール産生率に匹敵した。総じて,S.elongatus PCC7942は,FFA産生と分泌との不均衡のために細胞中に多くの生成物が蓄積した。これが,重度の光阻害を引き起こし,細胞増殖およびFFA生産性に副作用を及ぼした。FFA分泌を高めることが,バイオ燃料生産のためのFFA産生能力を十分に生かすために必要であることが明らかになった。(翻訳著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (5件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
生物燃料及び廃棄物燃料  ,  分子遺伝学一般  ,  遺伝子操作  ,  培養工学一般  ,  微生物に対する影響 

前のページに戻る