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J-GLOBAL ID：201602290718266439   整理番号：16A1297011

浅海生軟体動物化石群集における巻貝の補食戦略: 関東平野西縁部の下部更新統を例として

著者 (3件)： 松川正樹 (東京学芸大) ,  赤塚里子 (江戸川区上小岩小) ,  馬場勝良 (岐阜聖徳学園大 教育)
資料名： 東京学芸大学紀要 自然科学系  (Bulletin of Tokyo Gakugei University. Division of Natural Sciences)
巻： 68  ページ： 191-201  発行年： 2016年09月30日 
JST資料番号： G0326A  ISSN： 1880-4330  CODEN： TGDKBR  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 東京日野市浅川,多摩川河床から採取した二枚貝化石や巻貝化石群における捕食孔から,孔を開けた巻貝の摂食行動を類推した。本地層は下部更新統の上総層群に属し,化石群集の構成と捕食孔の特徴から,捕食者をタマガイ科のCryptonatica andoiとGlossaulax didyma,被食者を二枚貝Macoma hirayamaensisとCyclocardia ferrugineaと推定した。捕食者は著しく殻が厚く,ツメタガイ表面に紋様があり滑らかな貝は捕食せず,軟体部で包み込めるように自身の大きさに見合った大きさの個体を捕食したものと類推された。また生活範囲内の海底表面もしくは海底面から浅い位置に生息する貝類を捕食し,孔の位置は殻が膨らんだ場所に集中していた。貝類の捕食効率を上げるための戦略がこれら化石類形状から明らかにされた。

シソーラス用語： *地層 ,  更新世 ,  河川 ,  東京都 ,  河床 ,  化石群集 ,  *動物化石 ,  腹足類 ,  二枚貝類 ,  *捕食者 ,  *古生態 ,  形態
準シソーラス用語： Cryptonatica andoi ,  Cyclocardia ferruginea ,  Glossaulax didyma ,  Macoma hirayamaensis ,  *下部更新統 ,  *貝化石 ,  関東平野 ,  幾何形体 ,  上総層群 ,  多摩川 ,  捕食者-被食者系

分類 (1件)： 新生代  (DE03040C)

タイトルに関連する用語 (7件)： 浅海 ,  軟体動物 ,  化石群集 ,  巻貝 ,  戦略 ,  縁部 ,  下部更新統