特許
J-GLOBAL ID:201603001576990968
多成分を3以上の画分に分離するクロマト分離方法および装置
発明者:
,
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
高木 康志
公報種別:特許公報
出願番号(国際出願番号):特願2016-101082
特許番号:特許第6013639号
出願日: 2016年05月20日
要約:
【課題】少量の溶離液と吸着剤量にて高い分離性能が得られる、多成分を3以上の画分に分離できる擬似移動層方式クロマト分離方法および装置を提供する。
【解決手段】選択的吸着剤を充填した複数の単位充填塔を無端状に連結した充填層に原液と溶離液を通流させる。脱着力の弱い第1溶離液と原液との少なくとも一方を循環系内に供給し、移動速度が速い成分が富化された充填塔の1箇所から供給された液量と等しい量を披き出す第1工程と、脱着力が中間的な第2溶離液をさらに上流部から供給し、移動速度の中間的な成分を充填塔の1箇所から流出する全量を披き出す第2工程と、脱着力が強い第3溶離液をさらに上流部から供給し、移動速度の遅い成分を、充填塔の1箇所から流出する全量を抜き出す第3工程と、循環系内の液を循環させる第4工程を組み合わせる。原液と各溶離液の供給位置および各成分の抜き出し位置を、循環系の下流側に順次移動させる。
【選択図】図1
請求項(抜粋):
【請求項1】 3成分以上の成分を含む原液の特定の成分に対して選択的吸着能力を有する吸着剤を充填した複数の単位充填塔を直列に連結するとともに最下流部の単位充填塔と最上流部の単位充填塔を連結することにより無端状に形成された充填層に対して、3成分以上の成分を含む原液と2種類以上の溶離液とを充填層に通流させることにより、吸着剤に対する親和力の順に順次に分かれた吸着帯域を形成させた循環系に対し、
脱着力が最も弱い第1溶離液と原液の少なくとも一方を循環系内に供給し、循環系内において原液中に含まれる移動速度の最も速い成分が富化された充填塔の1箇所から循環系内に供給された液量と等しい量を抜き出す第1工程と、
脱着力が中間的な第2溶離液を、さらに上流部から供給し、原液中に含まれる移動速度の中間的な成分として第1溶離液の供給位置より上流部において単位充填塔から流出する全量を抜き出す第2工程と、
脱着力が強い第3溶離液を、さらに上流部から供給し、原液中に含まれる移動速度の遅い成分を、第2溶離液の供給位置より上流部において単位充填塔から流出する全量を抜き出す第3工程と、
一切の原液、溶離液の供給、分離された成分の抜き出しを行わずに循環系内の液を循環させる第4工程を組み合わせることで分離を実施し、
原液供給位置、第1溶離液の供給位置、第2溶離液の供給位置、第3溶離液の供給位置、各成分の抜き出し位置を、循環系内の吸着帯域が移動するのに合わせて、循環系の下流側に順次移動させる操作を行うことを特徴とする擬似移動層方式クロマト分離方法。
IPC (3件):
B01D 15/00 ( 200 6.01)
, G01N 30/26 ( 200 6.01)
, G01N 30/46 ( 200 6.01)
FI (3件):
B01D 15/00 101 A
, G01N 30/26 H
, G01N 30/46 A
引用特許:
審査官引用 (4件)
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特公平7-024724
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特許第4606092号
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特許第2740780号
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糖アルコールの分離方法
公報種別:公開公報
出願番号:特願2007-198924
出願人:オルガノ株式会社, 株式会社伏見製薬所
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