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J-GLOBAL ID:201702210622241766   整理番号:17A0496935

メチル基類はどれくらいの差異をもたらすか:ヒスタミンおよびN-メチルヒスタミンに対するモノアミンオキシダーゼBの選択性

What a Difference a Methyl Group Makes: The Selectivity of Monoamine Oxidase B Towards Histamine and N-Methylhistamine
著者 (2件):
資料名:
巻: 23  号: 12  ページ: 2915-2925  発行年: 2017年 
JST資料番号: W0744A  ISSN: 0947-6539  CODEN: CEUJED  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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モノアミンオキシダーゼ(MAO)と呼ばれる酵素類は,非常に広範な生体アミン類およびダイエタリーアミン類の分解を触媒している。MAOが触媒するアミン類の具体例としては,脳における多くの神経伝達物質類が挙げられるが,神経伝達物質類のアンバランスは,多様な神経障害に関係する生化学病理と,広範囲にわたり結びついている。MAOのAおよびBのアイソフォーム類は,約70%のシーケンス同一性を有するが,基質親和性や阻害剤に対する感度に相違がある。MAO Aに作用する阻害剤類を鬱病治療に用いる理由は,セロトニン濃度の上昇効果であり,MAO B阻害剤類は,ドーパミン分解を減少させることで,Parkinson病患者の運動制御を改善する。このように,MAO類には機能的重要性が認められるが,MAO選択性に影響を及ぼしている因子類への理解は,ほとんど進んでいない。本研究において著者らは,分子動力学(MD)シミュレーション,分子力学法によるPoisson-Boltzmann表面積溶媒和(MM-PBSA)の結合自由エネルギー評価,ならびに,量子力学(QM)クラスター計算の,3種類の方法を組み合わせることで,意外かつ挑戦的な,ヒスタミン(HIS)存在下でのN-メチルヒスタミン(NMH)に対するMAO Bの選択性の解明を試みた。NMHとHISの差異は,エチルアミノ中心から遠く離れて存在する,単一のメチル基のみである。本研究の結果,優位な選択性寄与は,NMHの活性化自由エネルギーが,2.6kcal/mol分より低いことに起因していることがわかった。この結果は,実験的なΔΔGEXP=1.4kcal/molと優れた一致を示しており,加えて,より有利な発エルゴン反応性および活性部位結合に関与していた。また本研究より,MAO B活性サイトが疎水性的を有することが確認され,反応基質を適切に配向する際の,Ile199,Leu171,および,Leu328の重要な役割が示された。Copyright 2017 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (6件):
分類
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生物科学研究法一般  ,  蛋白質・ペプチド一般  ,  酵素一般  ,  計算機シミュレーション  ,  計算理論  ,  芳香族単環アミン・イミン・第四アンモニウム・インモニウム 
物質索引 (4件):
物質索引
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