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J-GLOBAL ID：201702211804517293   整理番号：17A0979847

津波漂流物モデルの現地スケール問題への適用に関する考察

著者 (3件)： 鴫原良典 (防衛大学校 建設環境工学科) ,  HEO Song (防衛大学校理工学研究科) ,  多田毅 (防衛大学校 建設環境工学科)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 72  号： 2  ページ： I_427-I_432(J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2011年東北津波の被害を受け,津波に伴い発生する漂流物の影響を考慮した津波ハザード評価手法の確立が望まれている.本研究では,既往の津波漂流物モデルを現地スケール問題に適用する際の条件を調べるため,2011年東北津波の気仙沼湾での船舶漂流に関する再現計算を実施した.漂流計算から得られる船舶群の座礁範囲分布は陸上地形データに大きく依存し,津波後に残存した構造物を考慮した場合が被災状況を最も現実的に再現できた.また,一般に津波漂流ハザードを評価する場合において,計算結果に影響すると考えられる諸条件に関して感度分析を行った.その結果,船舶の初期配置の違いが漂流範囲に影響を与えることや,複数の船舶を同時計算する場合と個別計算する場合では,前者における船体同士の衝突が計算結果に大きく影響することがわかった.(著者抄録)

シソーラス用語： *津波 ,  漂流 ,  物 ,  水理モデル ,  *海岸地形 ,  スケール ,  数値計算 ,  感度解析 ,  *船舶 ,  衝突 ,  座礁
準シソーラス用語： 漂流物 ,  再現計算

著者キーワード (3件)： tsunami debris ,  numerical simulation ,  the 2011 Tohoku tsunami

分類 (1件)： 海岸工学  (RC13000X)

引用文献 (15件)：

• 1) 本多和彦,富田孝史,西村大司,坂口章 : 多数の津波漂流物を解析する数値モデルの開発,海洋開発論文集,Vol. 25,pp. 39-44, 2009.
• 2) 後藤仁志,五十里洋行,柴田卓詞,小倉和己,殿最浩司,志方建仁 : 津波来襲時のコンテナ群漂流・水没シミュレーション,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol. 66,No. 1,pp. 806-810, 2010.
• 3) 高橋重雄ほか : 2011年東日本大津波による港湾・海岸・空港の地震・津波被害に関する調査報告,港湾空港技術研究所資料,No. 1231,pp. 110,2011.
• 4) 原口強,高橋智幸,久松力人,森下祐,佐々木いたる : 2010年チリ中部地震津波および2011年東北地方太平洋沖地震津波による気仙沼湾での地形変化に関する現地調査,土木学会論文集B2(海岸工学)Vol. 68,No. 2,pp. I_231-I_235,2012.
• 5) Goto, C., Ogawa, Y., Shuto, N., and Imamura, F. : IUGG/IOC TIME Project, Numerical method of tsunami simulation with the Leap-frog scheme, UNESCO, pp. 126, 1997.

タイトルに関連する用語 (5件)： 津波 ,  漂流物 ,  モデル ,  現地 ,  スケール