抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本においては水資源が比較的豊富な状況であるため,水資源の確保について問題視されることはこれまでほとんどなかった。しかし,世界的な異常気象や発展途上国の経済的な発展に伴い,飲料用の淡水のみならず農業用や工業用の淡水としての水資源の確保が,世界的に大きな課題となりつつある。また,日本においても,淡水の確保について全く問題がないわけではなく,福岡市や沖縄などでは海水淡水化プラントが現在稼働している。現在,海水の淡水化技術として,膜を利用した方法(逆浸透法(RO),電気透析法(ED))と,熱を利用した方法(多段式フラッシュ蒸留(MSF),多重効用蒸留(MED),機械的蒸気圧縮(MVC))が広く実用化されている。しかし,これらの方法は原理上,大きなエネルギーコストを必要としたり,定期的なメンテナンスが不可欠である。本研究では,日本ではほとんど研究が報告されていない,容量性脱イオン現象による脱イオン操作(Capacitive Deionization:CDI)について,実験方法の確立を行い,高性能な新規材料の探索を行う基礎的な研究を行った。(著者抄録)