抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,道路ネットワークに着目した「小さな拠点」の利用実態と存立可能性に関し,茨城県常陸太田市における住民の交通行動を例として報告した。先ず,人口減少時代の到来等を背景に,近年持続可能な地域構造のあり方が盛んに議論されていること,本研究は,中山間地域や過疎地域を含む地域における住民の日常的な交通行動の調査を通して,小さな拠点とその周辺地域の使われ方を明らかにし,生活利便施設の分布や交通ネットワーク状況と合わせることで小さな拠点の存立可能性を論じることを目的とすること等を報告した。次に,本研究の位置づけ,使用データ・分析方法,住民の交通行動の実態と施設の分布状況について報告した。更に,ネットワークと小さな拠点の存立,「小さな・小さな拠点」の存立について報告した。最後に,まとめとして,本研究で示唆された小さな拠点の存立要件が今後小さな拠点の設定を進めてゆく際の存立可能性を測る尺度となりうることが示されたのは本研究の大きな成果であること等を報告した。