抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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現在,家や建物のドアは,一般的に物理的な鍵を用いる。また,入室管理として,暗証番号の入力を用いるシステムが存在する。しかし,その行為自体,ドアの開閉とは無関係で,余分な行為となる。そこで,本論文では,ドアノブをスマート化し,物理的な鍵の代替として,人間が行う自然な行為=ドアノブへの把持行為の中で,開錠が可能となる握掌画像に基づいた個人認証システムを開発した。本研究では,握掌画像というドアノブへの把持行為により見える掌紋・指のしわの画像を用い,個人識別を行っていく。認証には,指SIFT,掌SIFT,指特徴線,掌特徴線の4特徴を用い,28の握掌画像で実験を行った。4特徴の積を用いた識別方法でEER=4.52%という結果になり,握掌画像による個人識別の可能性を確かめた。(著者抄録)