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J-GLOBAL ID：201702214515144654   整理番号：17A0977672

古代・中世を対象とする歴史津波発生の有無の検討方法-元暦二年(1185年)京都地震を事例として-

著者 (3件)： 松岡祐也 (東北大) ,  小田桐(白石)睦弥 (花巻市博物館) ,  今村文彦 (東北大 災害科学国際研)
資料名： 津波工学研究報告  (Research Report of Tsunami Engineering)
号： 34  ページ： 59-68  発行年： 2017年07月31日 
JST資料番号： L2458A  ISSN： 0916-7099  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 主として古代・中世における歴史津波発生の有無の検討方法を提案し,実例を挙げることで検討手順の推移を提示した。検討対象とした元歴二年京都地震の疑津波現象記述は,結果としては津波とは異なる現象を示しているという結論となった。しかし,その過程を見れば分かるとおり,解釈如何によって津波と考えることも可能であるというのが,歴史津波研究の難しいところである。津波の定義がはっきりとしていない時期には,様々な文言を駆使して津波を表現していた。そのような表現を見落としたり読み違えたりせぬように,歴史津波研究では,一語ごとの解釈を厳密に行う必要がある。

シソーラス用語： 時期 ,  京都府 ,  歴史 ,  *歴史地震 ,  *古津波 ,  発生 ,  資料調査 ,  資料 ,  信頼性
準シソーラス用語： 古代 ,  中世 ,  *歴史津波 ,  史料

分類 (1件)： 自然災害  (RA02030M)

引用文献 (22件)：

• 後藤和久・菅原大助・西村裕一・藤野滋弘・小松原純子・澤井祐紀・髙清水康博, 2017, 津波堆積物の認定手順, 津波工学研究報告, 第33号, p45-54
• 保立道久, 2012, 平安時代末期の地震と龍神信仰-『方丈記』の地震記事を切り口に-, 歴史評論, No.750, p66-80
• 飯田汲事, 1978, 歴史地震の研究(1):天正13年11月29日 (1586年1月18日)の地震の震害, 震度分布および津波について, 愛知工業大学研究報告B専門関係論文集, Vol.13, p161-167
• 石橋克彦, 2005, 日本の古代・中世の地震史料の校訂とデータベース化, 月刊地球, Vol.27, No.11, p811-818
• 石橋克彦, 2014, 南海トラフ巨大地震-歴史・科学・社会, 岩波書店, pp205

タイトルに関連する用語 (6件)： 古代 ,  中世 ,  歴史津波 ,  暦 ,  京都 ,  地震