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J-GLOBAL ID：201702214520727896   整理番号：17A0979857

現地観測に基づく水温躍層の破壊と鉛直混合に関する研究

著者 (11件)： 久保慎也 (金沢大学大学院 環境デザイン学専攻) ,  二宮順一 (金沢大学 理工研究域 環境デザイン学系) ,  森信人 (京都大学 防災研究所) ,  馬場康之 (京都大学 防災研究所) ,  水谷英朗 (京都大学 防災研究所) ,  久保輝広 (京都大学 防災研究所) ,  内山雄介 (神戸大学 大学院工学研究科) ,  渡部靖憲 (北海道大学 大学院工学研究院) ,  山田朋人 (北海道大学 大学院工学研究院) ,  大塚淳一 ((国研)土木研究所寒地土木研究所) ,  猿渡亜由未 (北海道大学 大学院工学研究院)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 72  号： 2  ページ： I_487-I_492(J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 台風イベント時の水温躍層の破壊・再形成のプロセスに着目して,観測データの解析を行うことでプロセスの経過について検討した.水温躍層は水域内の流動に大きな影響を与え,水質問題が生じる要因にもなるため,詳細な現象の把握が求められている.そこで本研究では,台風イベント時の観測データからブラント・バイサラ振動数およびリチャードソン数を算出し,成層の安定性を評価した.その結果,密度成層期には,まず高波浪により成層の安定が崩され強風により更に不安定さが促進されるという仮説を得た.また,混合期は成層が不安定で,台風接近前からシア流の不安定が生じていて混合が生じていることがわかった.これらの結果を踏まえて,更にTS図を作成し混合期の水塊の特性を評価した.(著者抄録)

シソーラス用語： その場観察 ,  *温度躍層 ,  破壊 ,  混合 ,  台風 ,  測定データ ,  成層 ,  沖縄県 ,  海洋モデル ,  *海流 ,  季節的変動 ,  密度成層 ,  沖縄島 ,  *流体流
準シソーラス用語： 鉛直混合 ,  沖縄本島

著者キーワード (4件)： vertical mixing ,  field observation ,  thermocline ,  stratification

分類 (1件)： 海洋の構造・力学・循環  (DC06030G)

引用文献 (7件)：

• 1) 森信人,鈴木崇之,木原直人 : 海洋表層鉛直混合におよぼす風応力と波浪の影響,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol. 66, No. 1, pp. I_311-I_315, 2010.
• 2) 馬場康之,久保輝広,森信人,木原直人 : 田辺中島高潮観測塔における2011年夏季台風接近時の現地観測結果,京都大学防災研究所年報,第55号B,pp. 343-350, 2012.
• 3) 内山雄介,西井達也,森信人,馬場康之 : 紀伊半島沿岸域における台風通過に伴う海水温低下と海洋構造変化について,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol. 69, No. 2, pp. I_481-I_485, 2013.
• 4) 内山雄介,松川大佑,神吉亮佑,馬場康之,森信人,水谷英朗,渡部靖憲,大塚淳一,山田朋人,猿渡亜由未,二宮順一 : 紀伊半島田辺湾湾口部における海水交換特性に関する研究,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol. 70, No. 2, pp. I_446-I_450, 2014.
• 5) 北村康司,仲座栄三,Shak RAHAMAN,中川勝広,津嘉山正光 : 強風時における吹送流および水温の鉛直構造に関する研究,海岸工学論文集,第52巻,pp. I_311-I_315, 2005.

タイトルに関連する用語 (5件)： 現地観測 ,  水温躍層 ,  破壊 ,  鉛直混合 ,  研究