文献

J-GLOBAL ID：201702214962049980   整理番号：17A0436309

金属インク上に自発的に形成される複雑なナノ構造からのテラヘルツ波放射

Terahertz Wave Emission from Spontaneously Formed Complex Nanostructures on Silver Ink

著者 (5件)： 加藤康作 (大阪大 レーザーエネルギー学研究セ) ,  高野恵介 (大阪大 レーザーエネルギー学研究セ) ,  田所譲 (大阪大 レーザーエネルギー学研究セ) ,  PHAN Thanh Nhat Khoa (大阪大 レーザーエネルギー学研究セ) ,  中嶋誠 (大阪大 レーザーエネルギー学研究セ)
資料名： レーザー研究  (レーザー学会誌)
巻： 45  号： 3  ページ： 153-157  発行年： 2017年03月20日 
JST資料番号： X0335A  ISSN： 0387-0200  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 金属表面には表面プラズモンが存在する。平坦な金属表面のプラズモンは,平面波では励振されないが,表面にナノ構造が存在する場合には,エネルギーと運動量の保存則を満たす光によって共鳴的に励振される。本報告では,複雑なナノ構造からのテラヘルツ波放射について紹介した。金属ナノインクを加熱することで自発的に形成される複雑な金属ナノ構造を利用した。複雑系でのテラヘルツ波放射の機構を説明した。金属ナノインクは,金属のナノ粒子を溶媒中に分散させたもので,導電配線の印刷などに用いられている。インクジェット印刷法でナノ構造を形成し,インクを焼結した後に,フェムト秒レーザを照射して,テラヘルツ波を観測した。銀インクでは,焼結温度がテラヘルツ波放射の性能に影響した。

シソーラス用語： *電磁波放射 ,  *テラヘルツ波 ,  *ナノ構造 ,  複合系 ,  インク ,  金属材料 ,  パターン形成 ,  インクジェット印刷 ,  表面プラズモン ,  フェムト秒 ,  *ナノ粒子 ,  銀 ,  加熱温度
準シソーラス用語： Agナノ粒子 ,  *テラヘルツ波放射 ,  焼結温度 ,  複雑系

分類 (2件)： 非線形光学  (BD05000T) ,  原子・分子のクラスタ  (BH09030O)

引用文献 (21件)：

• 岡本隆之,梶川浩太郎:プラズモニクス-基礎と応用(講談社,2010).
• 梶川浩太郎,岡本隆之,高原淳一,岡本晃一:アクティブ・プラズモニクス(コロナ社,2013).
• G. K. P. Ramanandan, G. Ramakrishnan, N. Kumar, A. J. L. Adam, and P. C. M. Planken: J. Phys. D. Appl. Phys. 47 (2014) 374003.
• G. H. Welsh, N. T. Hunt, and K. Wynne: Phys. Rev. Lett. 98 (2007) 26803.
• G. Ramakrishnan and P. C. M. Planken: Opt. Lett. 36 (2011) 2572.

タイトルに関連する用語 (3件)： インク ,  ナノ構造 ,  テラヘルツ波放射