抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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内示生産システムは,自動車メーカが部品供給者に事前に「内示情報」を提示し,自社の生産開始直前に「確定注文情報」を伝達し,自社の生産に同期する部品納入を要請する仕組である。本稿では内示数量と確定注文数量との需要量の変動(ブレ)によって生ずるリスクを,不確実性リスクと呼ぶ。同リスクに対応する供給者の生産対応形態を,3種のリードタイムを用いてI型,II型,III方に分類し,それぞれに存在するリスクを明らかにした。また需要変動を「需要量の期待値の変動」「需要量のバラツキ」に分け,各要因から生じるリスクへの対応策を述べた。供給者が行う不確実性を低減する取組についてのヒアリング調査によると,リードタイムの短縮,部品共通化,フレキシブルライン等が効果的である。先行研究で製造工程のフレキシビリティに基づき提案された操作概念では,不確実性リスクに対する考慮が十分ではない。