文献

J-GLOBAL ID：201702217114365463   整理番号：17A0861276

フィブリル化木粉の性状とフィブリル化木粉を利用したウッドプラスチックの特性

Properties of Fibrillated Wood Flour, and of Wood-plastic Composites Made with Fibrillated Wood Flour

著者 (8件)： 伊藤弘和 (トクラス株式会社) ,  大峠慎二 (トクラス株式会社) ,  岡本真樹 (トクラス株式会社) ,  鈴木滋彦 (静岡大学農学部) ,  小島陽一 (静岡大学農学部) ,  小堀光 (静岡大学農学部) ,  伊佐亜希子 (愛媛大学紙産業イノベーションセンター) ,  遠藤貴士 (産業技術総合研究所中国センター)
資料名： 木材学会誌  (Journal of the Japan Wood Research Society)
巻： 63  号： 3  ページ： 131-136(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： F0852A  ISSN： 0021-4795  CODEN： MKZGA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 木粉をフィラーとした混練型ウッドプラスチック(以下ウッドプラスチックと略す)を無機フィラー充填プラスチック等の汎用プラスチック分野に展開するために,新たな木粉製造方法の提案とその木粉を利用した複合材の特性を評価した。新たな木粉粉砕方法として,ディスクミルを用いた段階的な湿式粉砕と乾燥及びこの乾燥した木粉を解繊粉砕する手法を提案した。この結果,粒径が均質化した木粉を簡単に得られるとともに,木粉表面に複合材として補強効果が期待できる毛羽立ち(=フィブリル)を形成することが確認された。この木粉を用い,ポリプロピレンと複合化することで,フィブリルの効果と予想される補強効果も実現した。この成果により,機能と均質性を求められる自動車等汎用プラスチック分野にウッドプラスチックが展開できる可能性を見出した。(著者抄録)

シソーラス用語： *木粉 ,  フィブリル化 ,  *複合材料 ,  *キャラクタリゼーション ,  補強材料 ,  ポリプロピレン
準シソーラス用語： *ウッドプラスチック ,  *特性評価

著者キーワード (3件)： wood flour ,  fibril ,  wood-plastic composites

分類 (2件)： 木材化学  (FF05040V) ,  木材の性質・構造  (FF05020Z)

引用文献 (9件)：

• 1) 合田公一:グリーンコンポジット. 木材工業 67(11) , 540-544(2012).
• 2) Abe, K., Iwamoto, S., Yano, H.: Obtaining cellulose nanofibers with a uniform width of 0.15 nm from wood. Biomacromolecules 8 (10) , 3276-3278 (2007).
• 3) Nakagaito, A. N., Yano, H.: Novel high-strength biocomposites based on microfibrillated cellulose having nano-order-unit web-like network structure. Appl. Phys. A 80 (1) , 155-159 (2005).
• 4) Lee, S. H., Ohkita, T.: Mechanical and thermal flow properties of wood flour biodegradable polymer composites. J. Appl. Polym. Sci. 90 (7) , 1900-1905 (2003).
• 5) Sehaqui, H., Allais, M., Zhou, Q., Berglund, L. A.: Wood cellulose biocomposites with fibrous srructure at micro-and nanoscale. Comp. Sci. Technol. 71 (3) , 382-387 (2011).

タイトルに関連する用語 (4件)： フィブリル化 ,  木粉 ,  性状 ,  プラスチック