抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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製造されたモノが設計に合致しているかを効率的に確認することは,ものづくりの現場における重要課題の一つである。産業分野の製造プロセスにおいて,多くの業種では人手による作業が存在している。人が介在すればヒューマンエラーが付いて回るため,いかにそれを早く発見し手戻りを防ぐかが重要である。鉄構業界も受注競争に勝ち残るため,工期短縮,コスト削減,品質確保が急務であり,ヒューマンエラーによる手戻りの撲滅に積極的に取り組んでいる。富士通では,従来の製造プロセスから手戻りの原因を分析し,ICTの適用により誰でも簡単に製造不良を診断できる仕組みの確立に向けて,技術的観点および利用者観点で仮説検証を行った。そして,AR(Augmented Reality:拡張現実)技術を用いた「新製造診断プロセス」を確立した。新製造診断プロセスは,お客様とともに実証を行い,従来に比べて10倍の生産性向上と,ヒューマンエラーによる手戻り撲滅を達成した。更に,新製造診断プロセスの確立によって設計製造物診断ソリューションFUJITSU Manufacturing Industry Solution 3D重畳を開発した。本稿では,新製造診断プロセスの仮説検証・実証・製品創出といった一連の取り組みについて述べる。(著者抄録)