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J-GLOBAL ID：201702218638367451   整理番号：17A0973416

時効析出型チタン銅合金における不連続析出物生成と結晶粒界性格との関係

Relationship between Grain Boundary Structure and Nucleation of Discontinuous Precipitates for Age-Hardenable Cu-Ti Alloys

著者 (5件)： 千星聡 (東北大 金属材料研) ,  佐藤充孝 (東北大 金属材料研) ,  岩瀬彰宏 (大阪府大) ,  高杉隆幸 (大阪府大) ,  須田久 (DOWAメタルテック 磐田技セ)
資料名： 銅と銅合金  (Journal of Japan Institute of Copper)
巻： 56  ページ： 10-14  発行年： 2017年08月01日 
JST資料番号： S0603A  ISSN： 1347-7234  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 時効析出型Cu-Ti合金は小型電子部材用の接点材料に利用されている。通常,3~5at%のTiを含有し,溶体化処理した後に急冷し,その後,時効処理する。強度特性および曲げ加工性を向上するためには,不連続析出物の生成を抑制する必要がある。不連続析出物は結晶粒界反応により生成するため,結晶粒界の性格や構造に影響される。本研究では,Cu-Ti合金における不連続析出物の生成に及ぼす結晶粒界成果の影響を調べた。Cu-4at%Ti合金では,450°Cの時効中に結晶粒界からセル状不連続析出物(板状β-Cu₄TiとCu固溶体相の積層組織)が生成した。不連続析出物は,方位差15°以下の低角粒界,Σ<21の低Σ対応粒界では生成しにくく,ランダム粒界(Σ>21)で生成頻度が高かった。

シソーラス用語： *銅合金 ,  チタン含有合金 ,  接点材料 ,  熱処理 ,  溶体化処理 ,  *時効処理 ,  析出硬化 ,  時効硬化 ,  金属組織 ,  不連続析出 ,  析出物 ,  *結晶粒界 ,  粒界エネルギー ,  結晶構造 ,  金属間化合物 ,  結晶方位 ,  角度 ,  粒界拡散 ,  電子回折 ,  走査電子顕微鏡
準シソーラス用語： ミクロ組織【金属組織】 ,  *粒界反応型析出 ,  粒界性格 ,  粒界性格分布 ,  結晶配向 ,  ミスオリエンテーション角度 ,  傾角粒界 ,  EBSD法 ,  FE-SEM

分類 (1件)： 組織的硬化現象  (WB01020C)

引用文献 (15件)：

• W.A. Soffa, and D.E. Laughlin : Prog. Mater. Sci., 49 (2004), 347-366.
• A. Datta and W.A. Soffa : Acta Metall., 24 (1976), 987-1001.
• R.W. Fonda and G.J. Shiflet:Metall. Mater. Trans. A, 33A (2002), 2507-2518.
• S. Semboshi, S. Sato, M. Ishikuro, K. Wagatsuma, A. Iwase, and T. Takasugi : Metall. Mater. Trans. A, 45 (2014), 3401-3411.
• S. Semboshi, S. Amano, J. Fu, A. Iwase, and T. Takasugi : Metall. Mater. Trans. A, 45 (2014), 3401-3411.

タイトルに関連する用語 (7件)： 時効 ,  析出 ,  チタン ,  銅合金 ,  不連続析出 ,  結晶 ,  粒界性格