抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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情報通信ネットワークは重要な社会インフラであり,教育機関はその仕組みを学習する機会を提供しなければならない。ネットワークの仕組みは従来型の講義のみで理解することは難しい。ネットワーク機器を利用した実機演習は一定の効果をもたらすが,準備や訓練が必要であり,機器の操作にとらわれるあまり仕組みの理解がおろそかになるなど,必ずしも最善の方法であるとは限らない。本研究の目的は,ネットワーク機器を使わずにネットワークを理解するためのロールプレイ演習を開発し,実際の授業に適用し,その演習が学生の理解に及ぼす効果を明らかにすることである。演習では,学生自身がルータやスイッチに扮し,データを象徴する入れ子構造の箱をプロトコルに従ってやりとりする。振り返りとミニッツペーパーから,本演習がネットワークの階層構造や通信プロトコル,ネットワーク機器の役割の理解に寄与し得ること,学生同士の交流を促進し,学び合う雰囲気を醸成することがわかった。(著者抄録)