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J-GLOBAL ID：201702219176514924   整理番号：17A0487146

九州の鹿北流域試験地3号沢における2001~2014年の雨水と渓流水の水質

Rainwater and streamwater chemistry between 2001 and 2014 in the Kahoku experimental watershed no.3, Kyushu

著者 (2件)： 釣田竜也 (森林総合研) ,  大貫靖浩 (森林総合研)
資料名： 森林総合研究所研究報告  (Bulletin of the Forestry and Forest Products Research Institute)
巻： 16  号： 1  ページ： 29-60  発行年： 2017年03月 
JST資料番号： F0976B  ISSN： 0916-4405  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 九州の鹿北流域試験地3号沢における2001~2014年の雨水と渓流水の主要な溶存成分濃度の年平均値を算出し,年々変動を調べた。雨水中の非海洋由来のCa²⁺とCa²⁺濃度の年平均値には2006,2007年頃にピークが認められたが,他の成分には明瞭な変動傾向が見られなかった。雨水による溶存態無機窒素の年平均流入量は8.9kg ha^-1y^-1で,そのうち約6割がNH₄⁺-Nであった。非海洋由来の硫酸の年平均流入量は34.0kg ha^-1y^-1で,硫酸流入量の95%に相当した。渓流水のK⁺濃度の年平均値には15年の間に徐々に増加する傾向が認められたが,他の成分には明瞭な変動傾向が見られなかった。東アジア酸性雨モニタリングネットワークの水質管理基準を適用してデータの完全度を評価した結果,雨水,渓流水とも概ね80%以上の高い完全度を示した。(著者抄録)

シソーラス用語： *雨水 ,  *溶存成分 ,  経時変化 ,  九州地方 ,  窒素 ,  硫酸 ,  汚染監視 ,  酸性雨 ,  水質管理
準シソーラス用語： *渓流水 ,  経年変化 ,  溶存体無機窒素 ,  酸性雨モニタリング

分類 (2件)： 林業一般  (FF01010M) ,  水質管理  (SB02050M)

引用文献 (13件)：

• アジア大気汚染研究センター(2000a)Technical Manual for Wet Deposition Monitoring in East Asia,アジア大気汚染研究センター,74pp,http://www.eanet.asia/jpn/docea_f.html.
• アジア大気汚染研究センター(2000b)Technical Manual for Monitoring on Island Aquatic Environment in East Asia, アジア大気汚染研究センター,50pp,http://www.eanet.asia/jpn/docea_f.html.
• 稲垣 昌宏・池田 重人・金子 真司・高橋 正通(2008)森林降水渓流水水質データーベース(FASC-DB)の構築.森林科学,54,53-55.
• 伊藤 優子・三浦 覚・加藤 正樹・吉永 秀一郎(2004)関東・中部地方の森林流域における渓流水中のNO₃^-濃度の分布.日林誌,86,275-278.
• 気象庁(2016)過去の気象データ検索より熊本県鹿北町を選択 http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php(参照 2016-8-19).

タイトルに関連する用語 (6件)： 九州 ,  流域 ,  試験 ,  雨水 ,  渓流水 ,  水質