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J-GLOBAL ID:201702220048894950   整理番号:17A0686131

システムズエンジニアリングとは?大規模・複雑システムへのデザインアプローチ

著者 (1件):
資料名:
号: 72  ページ: 33-36  発行年: 2017年05月10日 
JST資料番号: G0174B  ISSN: 1880-3725  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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システムズエンジニアリングには,半世紀以上もの歴史がある。世界初のシステムズエンジニアリングの標準は,1969年に制定されたアメリカの防衛規格であるMIL規格(MIL-STD-499)で,同時期に進められた人類初の月への有人飛行計画である「アポロ計画」に適用された。システム開発のライフサイクル全体を複数の段階に分け,各段階で審査を行って進めていく「段階的プロジェクト計画方式」などはアポロ計画によって確立され,いまでもアメリカや日本の宇宙分野などではほぼ同様の方式が適用されている。このシステムズエンジニアリングは,当初,宇宙分野や防衛分野で生み出され,発展し,ロケットや人工衛星,戦闘機などを対象に品質・コスト・納期(QCD)を厳密に管理することを重視していた。1990年代に入り,INCOSE(システムズエンジニアリング協議会)が設立され,現時点で全世界での会員数が1万人を超え,航空や鉄道,自動車,電機,電力,都市開発などの様々な分野での取り組みがなされている。INCOSEによると,「システムとは,定義された目的を成し遂げるための相互に作用する要素を組み合わせたものであり,これにはハードウェア,ソフトウェア,ファームウェア,人,情報,技術,設備,サービスおよび他の支援要素を含む」と定義されている。システムの実現にあたっては,システム要求に合致したシステムが設計され,具現化されているかを常に評価する必要がある。その際には,検証と妥当性確認の二つの観点の違いと関係を理解して行うことが重要である。
シソーラス用語:
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分類 (2件):
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システム工学一般  ,  工程管理 
引用文献 (8件):
  • 1)渡辺正之,門馬大和:H-II ロケット8号機のエンジンの捜索と回収,海洋科学技術センター試験研究報告 第43号 JAMSTECR, 2001.
  • 2)INCOSE(International Council on Systems Engineering) : http://www.incose.org/.
  • 3)宇宙航空研究開発機構:ミッションサクセスのための開発業務改革実施方針,http://www.jaxa.jp/press/2005/04/20050406_sac_missionsuccess_j.html, 2005.
  • 4)David D. Walden, Garry J. Roedler, Kevin J. Forsberg, R. Douglas Hamelin, Thomas M. Shortell: INCOSE Systems Engineering Handbook: A Guide for System Life Cycle Processes and Activities, 4th Edition, 2015.
  • 5)慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科:システムデザイン・マネジメントとは何か,慶應義塾大学出版会,2016.
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