抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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光化学反応を利用した機能性材料や光エネルギー変換系はわれわれの豊かな生活を支えるために必要不可欠なものとなっている。しかし,一般的な分子の吸収断面積は小さく,一つの光子を1,000万にも及ぶ分子と相互作用させることによって初めてその中の1分子が励起される。効率的な光反応を実現するためには,光と物質の相互作用を増大させ,入射した光をきわめて少ない物質量により完全に吸収する高効率な光励起プロセスを可能にする光反応場の設計・構築が必要となる。一方,金属ナノ微粒子が示す局在表面プラズモンは,可視~近赤外領域での入射光を時間的・空間的に閉じ込めることで有効に利用可能な光捕集アンテナとして研究されてきた。筆者らは,これまでに緻密に設計・作製した金属ナノ構造が示す局在表面プラズモンのさまざまな性質について研究を進めてきた。本稿では,局在表面プラズモンが形成する光反応場が可能にする特異な光化学反応,とくに可視光を用いた光-化学エネルギー変換反応の現状について解説する。(著者抄録)