抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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安全における人(ヒューマンファクタ)の位置付けとしては,1)安全を阻害する事故起因源への対策(I型)と,2)社会・自然環境において機能するシステムでの状況に応じて人が柔軟に対応しての安全の実現(II型)とがある。本稿ではこれらヒューマンファクタに関わる安全のアプローチと,それらの方法論について解説した。I型については,そのマネジメント(完全自動化,エラーに対する防御機構,マニュアルづくりと教育訓練),リスクを尺度とした安全文化,腐ったりんご理論と安全文化について論じた。II型については,まず,レジリエンス能力以上の状況の変化の出現で対応困難が生じ事故になることから,能力が高いほど生産が確固たるものになるとして,安全と生産は一体化されているとの考え方を述べた。その上で,II型のマネジメントでは状況変動への対抗する準備が必要になるとして「リソースと能力の抽出」「行動支援システム提供」「成功裏に終わったレジリエンスの評価」「機能共鳴型事故の回避」などについて論じた。