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J-GLOBAL ID：201702223499590422   整理番号：17A1076189

高エネルギー状態選別酸素分子ビームの開発とPt(111)表面へのO₂吸着実験への応用

Development of a Hyperthermal State-selected Molecular Oxygen Beam and Its Application to the Study of O₂ Adsorption on Pt(111)

著者 (3件)： 倉橋光紀 (国立研究開発法人 物質・材料研究機構) ,  植田寛和 (国立研究開発法人 物質・材料研究機構) ,  植田寛和 (現所属:立教大学理学部物理学科)
資料名： Journal of the Vacuum Society of Japan  (Journal of the Vacuum Society of Japan)
巻： 60  号： 8  ページ： 307-312(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： G0194A  ISSN： 1882-2398  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 酸素分子の白金表面への吸着過程の詳細な学理は,白金使用量低減や触媒効率化を図るうえで不可欠な情報である。筆者らは,電子スピン状態と回転状態の双方を良く定義できる量子状態選別酸素分子ビームを開発し,表面に対する分子軸方位やスピン状態が吸着確率に多大な影響を与える点を実証するとともに,これらの実験的知見が相互作用理解に有益であることを示してきた。しかし,並進エネルギー範囲が0.05~0.3eVと狭かった。最近,並進エネルギー範囲0.1~0.9eVを達成可能な状態選別酸素分子ビームを開発した。本稿では,Pt(111)表面へのO₂吸着に関する先行研究の紹介,高エネルギー状態選別酸素分子ビームの開発,白金(111)表面への酸素吸着に関して観測した吸着立体効果について述べる。

シソーラス用語： 白金 ,  *酸素 ,  *吸着 ,  *分子ビーム ,  状態 ,  *状態選択 ,  *電子スピン ,  *回転 ,  並進エネルギー ,  *立体効果
準シソーラス用語： 量子状態 ,  状態選別

分類 (1件)： 物理的手法を用いた吸着の研究  (CB12043P)

引用文献 (25件)：

• 1) A. C. Luntz, J. K. Brown and M. D. Williams:J. Chem. Phys., 93 (1990) 5240.
• 2) C. T. Rettner and C. B. Mullins: J. Chem. Phys., 94 (1991) 1626.
• 3) K. Fukutani, S. Ogura and S. Ohno: J. Vac. Soc. Jpn., 59 (2016) 145.
• 4) N. Hoshi, M. Nakamura and A. Hitotsuyanagi: Electrochim. Acta, 112 (2013) 899.
• 5) M. Kurahashi and Y. Yamauchi: Rev. Sci. Instrum., 80 (2009) 083103.

タイトルに関連する用語 (10件)： 高エネルギー ,  状態選別 ,  酸素分子 ,  ビーム ,  開発 ,  Pt ,  O2 ,  吸着 ,  実験 ,  応用