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J-GLOBAL ID：201702223617433260   整理番号：17A1367021

多光子イオン化質量分析による乳剤中,油成分の定量分析

A Quantitative Analysis of an Oil Component in an Emulsion by Multiphoton Ionization Mass Spectrometry

著者 (2件)： FUKAYA Hirofumi (Department of Materials Science and Engineering, Graduate School of Engineering, University of Fukui) ,  UCHIMURA Tomohiro (Department of Materials Science and Engineering, Graduate School of Engineering, University of Fukui)
資料名： Analytical Sciences  (Analytical Sciences)
巻： 33  号： 9  ページ： 1067-1070(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： G0673B  ISSN： 0910-6340  CODEN： ANSCEN  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 多光子イオン化飛行時間型質量分析法(MPI-TOFMS)により乳剤中,油成分の初めての定量分析を達成した。水中油型(O/W)乳剤を調製した。スチレン(0~5000ngμL^-1)およびトリトンX-100をそれぞれ,油相および分散剤として使用した。トルエンを内部標準として使用した。一連の質量分析スペクトルが得られ,次にスチレンおよびトルエンの時間座標図を構築した。結果として,高濃度スチレンの乳剤を測定した場合,両時間座標図からいくつかのスパイクが見出された。さらにトルエンでのスパイクのタイミングはスチレンのそれと一致した。これらの結果は,調製した乳剤でスチレン液滴へのトルエンの移動を示唆した。さらに,著者らは絶対検量線法と内部標準法の両方を使用してスチレンの検量線を構築した。現研究において検討された濃度範囲で直線検量線が得られ,両方法で得られた決定係数はそれぞれ,0.9956および0.9986であった。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *多光子イオン化 ,  *質量分析 ,  *乳剤 ,  乳濁液 ,  *油 ,  *定量分析 ,  Triton X-100 ,  検量線 ,  飛行時間法 ,  芳香族炭化水素 ,  ビニル化合物 ,  アルキルベンゼン
準シソーラス用語： O/Wエマルション ,  *光イオン化質量分析

著者キーワード (3件)： MPI-TOFMS ,  O/W emulsion ,  quantitative analysis

分類 (1件)： 有機化合物の物理分析  (CC03034A)

物質索引 (2件)： スチレン ,  トルエン

引用文献 (31件)：

• 1. H. Tanaka, S. Yamamoto, A. Nakamura, Y. Nakashoji, N. Okura, N. Nakamoto, K. Tsukagoshi, and M. Hashimoto, Anal. Chem., 2015, 87, 4134.
• 2. A. K. Price and B. M. Paegel, Anal. Chem., 2016, 88, 339.
• 3. D. Liu, B. Hakimi, M. Volny, J. Rolfs, X. Chen, F. Turecek, and D. T. Chiu, Anal. Chem., 2013, 85, 6190.
• 4. L.-Y. Chu, A. S. Utada, R. K. Shah, J.-W. Kim, and D. A. Weitz, Angew. Chem. Int. Ed., 2007, 46, 8970.
• 5. S. Arima, S. Ueno, A. Ogawa, and K. Sato, Langmuir, 2009, 25, 9777.

タイトルに関連する用語 (5件)： 多光子イオン化 ,  質量分析 ,  乳剤 ,  油成分 ,  定量分析