文献

J-GLOBAL ID：201702223700987773   整理番号：17A0287914

結腸癌細胞浸潤に対するテネイシンC由来の細胞外マトリックスペプチドTNIIIA2の促進作用

The Promoting Effect of the Extracellular Matrix Peptide TNIIIA2 Derived from Tenascin-C in Colon Cancer Cell Infiltration

著者 (10件)： SUZUKI Hideo (Univ. Tsukuba Graduate School, Ibaraki, JPN) ,  SASADA Manabu (Tokyo Univ. Sci., Chiba, JPN) ,  KAMIYA Sadahiro (Josai International Univ., Chiba, JPN) ,  ITO Yuka (Tokyo Univ. Sci., Chiba, JPN) ,  WATANABE Hikaru (Tokyo Univ. Sci., Chiba, JPN) ,  OKADA Yuko (Tokyo Univ. Sci., Chiba, JPN) ,  ISHIBASHI Kazuma (Tokyo Univ. Sci., Chiba, JPN) ,  IYODA Takuya (Tokyo Univ. Sci., Chiba, JPN) ,  YANAKA Akinori (Tsukuba Univ. Hospital, Ibaraki, JPN) ,  FUKAI Fumio (Tokyo Univ. Sci., Chiba, JPN)
資料名： International Journal of Molecular Sciences (Web)  (International Journal of Molecular Sciences (Web))
巻： 18  号： 1  ページ： WEB ONLY  発行年： 2017年01月 
JST資料番号： U7038A  ISSN： 1422-0067  CODEN： IJMCFK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： スイス (CHE)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 細胞外マトリックス(ECM)分子のテネイシンC(TNC)は炎症や癌などの様々な病態下で高発現していることが知られている。TNCの発現は癌の悪性能力と相関することが報告されている。著者らの研究室では,TNIIIA2と呼ばれる,TNCのオルタナティブスプライシングドメインA2に由来するペプチドが生存,増殖,遊走,および分化などの多様な細胞過程に影響を及ぼすことを見出している。この研究では,in vitroおよびin vivo実験系を用いて,結腸癌細胞,Colon26-M3.1またはPMF-Ko14の浸潤および転移に対するTNC/TNIIIA2の作用について調べた。細胞浸潤度はTNCおよびTNIIIA2の添加により用量依存的に増加した。TNCおよびTNIIIA2による浸潤はMMP阻害剤またはTNIIIA2遮断性抗体により抑制された。in vivo実験では,TNIIIA2の添加により肺転移が顕著に促進された。この研究では,結腸癌細胞の浸潤および転移がMMP誘導を介してTNC/TNIIIA2により加速されることが見出された。この結果は,結腸癌に対するTNC/TNIIIA2を標的とする新戦略の可能性を示唆している。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *マトリックスメタロプロテイナーゼ ,  *細胞外マトリックス ,  *結腸腫瘍 ,  硬タンパク質 ,  糖タンパク質 ,  ペプチド ,  腫瘍細胞 ,  培養細胞 ,  細胞浸潤 ,  腫瘍転移 ,  *TNIIIA2 ,  *テネイシンC ,  *マトリックス【母体】 ,  動物タンパク質
準シソーラス用語： Colon26-M3.1 ,  PMF-Ko14 ,  *癌転移 ,  結腸癌

分類 (2件)： 生物学的機能  (EB03040U) ,  腫ようの化学・生化学・病理学  (GE02030N)

タイトルに関連する用語 (7件)： 結腸癌 ,  細胞浸潤 ,  テネイシンC ,  細胞外マトリックス ,  ペプチド ,  TNIIIA2 ,  促進