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J-GLOBAL ID：201702224092585993   整理番号：17A0031139

有機排水を冬期も含めて長期間安定して浄化できる多段型の伏流式人工湿地ろ過システム

著者 (9件)： 加藤邦彦 (農研機構 東北農業研究セ) ,  井上京 (北大 大学院農学研究院) ,  家次秀浩 (たすく) ,  辻盛生 (岩手県大 総合政策) ,  菅原保英 (農研機構 北海道農業研究セ) ,  ZHANG Xiaomeng (北大 大学院農学研究院) ,  原田純 (北大 大学院農学研究院) ,  泉本隼人 (北大 大学院農学研究院) ,  青木和彦 (農研機構 東北農業研究セ)
資料名： 日本土壌肥料学雑誌  (Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition)
巻： 87  号： 6  ページ： 467-471  発行年： 2016年12月05日 
JST資料番号： G0156A  ISSN： 0029-0610  CODEN： NIDHAX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 伏流式人工湿地ろ過システムは,畜産施設から排出される汚水を低コストで,省力的に処理できる。好気・嫌気のハイブリッド構造及び循環型鉛直流ろ床からなり,硝化と脱窒の組み合わせで効率的に窒素削減する。ろ床表面の目詰まりが軽減されていることも特徴である。寒冷地にて本システムの性能を長期間評価したところ,有機物や大腸菌群数などの浄化率は概ね7から9割であり且つ,9から10年使用した施設でも5割程度以上の浄化率を維持していることが確認された。本システムのコストは活性汚泥処理法と比較して,初期費用は概ね同等であるが,運転費用は20分の1程度に抑制できると試算された。本システムの普及状況や導入の際の留意点,保守管理についても解説する。

シソーラス用語： *産業廃水 ,  *システム ,  好気性処理 ,  嫌気性処理 ,  散水濾床 ,  硝化 ,  脱窒 ,  有機物 ,  大腸菌群 ,  浄化 ,  効率 ,  スラッジ処理装置
準シソーラス用語： コスト効率 ,  *汚水処理システム ,  活性汚泥処理装置 ,  好気的処理法 ,  循環型鉛直流ろ床 ,  *畜産廃水 ,  伏流式人工湿地ろ過システム

分類 (2件)： 飼育管理機械・施設  (FB03050G) ,  農業廃棄物の廃水処理  (FB07020B)

引用文献 (17件)：

• Brix, H., and Arias, C.A. 2005. The use of vertical flow constructed wetlands for on-site treatment of domestic wastewater: new Danish guidelines. Ecological Engineering 25,491-500.
• Harada,J., Inoue T., Kato K., Uraie N., and Sakuragi H. 2015. Performance evaluation of hybrid treatment wetland for six years of operation in cold climate. Environmental Science and Pollution Research, 22(17),12861-12869.
• 井上京・櫻木宏明・加藤邦彦・横田岳史・千田智基・家次秀浩・ Pradeep Kumar SHARMA. 2011.浄化槽三次処理と面源負荷処理を目的としたハイブリッド伏流式人工湿地の初期性能.農業農村工学会資源循環研究部会論文集,7,21-26.
• 加藤邦彦・家次秀浩・木場稔信 2006.伏流式人工湿地システム, 特許第4877546号(特願2006-249667).
• 加藤邦彦・廣田知良・木場稔信・松本武彦・家次秀浩・井上京・プラディープシャルマ・吉友郁哉・冨田邦彦 2009.搾乳牛舎パーラー排水処理のための伏流式人工湿地(ヨシ濾床)システム.農研機構2008年度成果情報(技術・普及).

タイトルに関連する用語 (7件)： 排水 ,  長期間安定 ,  浄化 ,  多段 ,  伏流 ,  人工湿地 ,  ろ過システム