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J-GLOBAL ID:201702224217591444   整理番号:17A0716100

Minマウスにおける腸ポリープの発達に対する炭酸脱水酵素阻害剤アセタゾラミドの影響

Impact of Acetazolamide, a Carbonic Anhydrase Inhibitor, on the Development of Intestinal Polyps in Min Mice
著者 (11件):
資料名:
巻: 18  号:ページ: WEB ONLY  発行年: 2017年04月 
JST資料番号: U7038A  ISSN: 1422-0067  CODEN: IJMCFK  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: スイス (CHE)  言語: 英語 (EN)
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大腸癌は世界で一般的な癌である。炭酸脱水酵素(CA)は二酸化炭素の炭酸水素イオンとプロトンへの可逆的な変換を触媒し,その阻害剤は癌細胞の増殖を減少させアポトーシスを誘導すると報告されている。そのために,CA阻害剤のアセタゾラミドが腸の腫瘍形成を阻害できるかどうかを調べた。5週齢のオスのApc変異マウスであるMinマウスに200または400ppmのアセタゾラミドを含むAIN-76A食を給餌した。その結果,アセタゾラミド処理はコントロール群に比べて50%まで腸ポリープの総数を減らした。加えて,アセタゾラミド処理群は腸ポリープ上皮細胞での細胞増殖が低く,アポトーシス比が高かった。さらに,IL-6のような細胞増殖に関与する炎症誘発サイトカインのmRNAの発現レベルが,アセタゾラミド処理群のポリープ部分で低下した。次に,ヒト大腸癌細胞Caco-2細胞でのリポーター遺伝子アッセイを用いて,いくつかの転写因子(AP-1,HIF,HSF,NF-κB,NRF2,p53およびSTAT3)の活性化に対するアセタゾラミドの効果を調べた。調べた転写因子のうち,NRF2の転写活性化が強く誘導されていた。NRF2が標的にする遺伝子γGCS,GPx1,HO-1およびNQO-1も,アセタゾラミドにて処置をしたMinマウスの腸ポリープで上昇していた。今回の結果は,CAが腸の腫瘍形成に関与していることを示唆した。アセタゾラミドはNRF2の活性化を介して局所性/全身性のサイトカイン,すなわちIL-6のレベルを抑制することでポリープの形成を阻害することができた。(翻訳著者抄録)
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分類 (4件):
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基礎腫よう学一般  ,  腫ようの薬物療法  ,  酵素一般  ,  遺伝子発現 
物質索引 (1件):
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