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J-GLOBAL ID：201702224811731122   整理番号：17A0269045

生理活性物質を用いたマツタケの人工培養方法の研究-アカマツデンプンの性状とマツタケの培養特性-

著者 (1件)： 藤原直哉 (岡山県農林水産総合セ 森林研)
資料名： 岡山県農林水産総合センター森林研究所研究報告  (Bulletin. Okayama Prefectural Technology Center for Agriculture, Forestry and Fisheries Research Institute for Forestry and Forest Products)
号： 32  ページ： 19-23  発行年： 2016年12月 
JST資料番号： G0929B  ISSN： 0388-8509  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： アカマツの根の皮層細胞を観察し,特有のデンプンの蓄積を確認した。そこで,皮層細胞を破壊したところ,内部のアカマツデンプンを抽出することができたため,マツタケの糖質源として培地に添加して培養した。その結果,マツタケのコロニーを形成後,垂直方向に伸長する長い菌糸束が発生した。当所の実験で,従来から使用している培地では,この束状の気中菌糸の形成は,確認できなかったことから,マツタケの菌糸に,何らかの生理活性効果を持つ成分が,アカマツのデンプンに含まれている可能性が示唆された。また,非加熱殺菌したアカマツ細根の粉砕物で,マツタケ菌糸を培養した場合にもコロニーが形成され,菌糸束の形成が確認できた。そして培養後の培地に,デンプン分解酵素である,α-グルコシダーゼとグルコアミラーゼの活性が確認され,マツタケ菌糸による糖化反応が起こっていることが示唆された。これらのことから,マツタケの人工培養に関する,重要な手がかりが得られた可能性があると考えられた。(著者抄録)

シソーラス用語： *マツタケ ,  *培養 ,  生理活性因子 ,  *アカマツ ,  *澱粉 ,  菌糸 ,  根 ,  α-グルコシダーゼ ,  グルコアミラーゼ ,  加水分解 ,  酵素 ,  糖化
準シソーラス用語： デンプン分解 ,  細根 ,  *人工培養 ,  生理活性物質

分類 (2件)： 森林保育  (FF03040H) ,  野菜  (FC03043X)

タイトルに関連する用語 (9件)： 生理活性物質 ,  マツタケ ,  人工 ,  培養方法 ,  研究 ,  アカマツ ,  デンプン ,  性状 ,  培養