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J-GLOBAL ID：201702225287517615   整理番号：17A0482825

実験講座(46)木材の粘弾性測定に及ぼす乾燥及び熱履歴の影響

著者 (2件)： 三好由華 (森林総合研) ,  古田裕三 (京都府大 大学院生命環境科学研究科)
資料名： 木材工業  (Wood Industry)
巻： 72  号： 4  ページ： 168-171  発行年： 2017年04月01日 
JST資料番号： F0206A  ISSN： 0026-8917  CODEN： MKOGA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 木材の粘弾性的性質は,過去の乾燥や熱履歴,その後の放置条件等の影響を大きく受ける。本報では,木材試験片の調製に及ぼす熱や水分等各種の履歴の影響について,過去の報告を纏めた。その事象が生じる原因について,木材構成成分分子の熱力学的状態の観点から概説し,静的粘弾性測定,動的粘弾性測定と熱分析,及び熱力学的解釈について考察した。木材に乾燥や急冷処理等の急激な水分,温度変化が与えられると,木材細胞壁の構成成分分子が熱力学的に不安定状態で不活性化し不規則配列をとる。この分子レベルの状態変化が木材構成成分分子のコンフォメーションを変化させ,木材の粘弾性的性質や吸発熱挙動を大きく変化させることを示した。

シソーラス用語： 実験 ,  *木材 ,  乾燥 ,  熱履歴 ,  *粘弾性 ,  試験片 ,  水分 ,  成分 ,  *分子 ,  熱分析 ,  熱力学 ,  温度変動 ,  急冷 ,  細胞壁 ,  不活性化 ,  立体配座 ,  動的粘弾性 ,  木材乾燥 ,  *機械的性質 ,  膜 ,  生体膜
準シソーラス用語： *コンフォメーション ,  温度変化 ,  構成成分 ,  実験講座

分類 (3件)： 木材の性質・構造  (FF05020Z) ,  その他の材料  (HC02050E) ,  分子の立体配置・配座  (BH05022J)

引用文献 (11件)：

• 例えば,小澤丈夫,吉田博久編:最新熱分析,(株)講談社サイエンティフィック,192-194(2005)
• 有馬孝禮:木材学会誌,18(7),349-353(1972)
• 古田裕三,則元 京,矢野浩之:木材学会誌,44(2),82-88(1998)
• 亀井克之,石丸 優,飯田生穂,古田裕三:木材学会誌,50(1),10-17(2004)
• 工藤充康,飯田生穂,石丸 優,古田裕三:木材学会誌,49(4),253-259(2003)

タイトルに関連する用語 (4件)： 実験 ,  木材 ,  粘弾性測定 ,  熱履歴