抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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二次非線形光学効果を用いた分光法は,さまざまな対象に関連する表面の科学に利用されている。特に,和周波発生分光法は埋没界面の研究で力を発揮する。本総説では,機能性液体として注目されているイオン液体の埋没界面に関する,著者らの一連の実験を紹介した。イオン液体の表面には局所的なナノ結晶のドメインが存在し得ることがX線回折などの結果から示唆されてきた。和周波発生振動分光法は表面・界面に敏感な手法であり,これまで皆無であったイオン液体の液液界面の探索に,この手法を応用して,見えてきた微視的な構造について紹介した。1-アルキル-3-メチルイミダゾール([C
nmim];n=4~11)をカチオンとし,テトラフルオロボレート(BF
4-),トリフルオロメタンスルホナート([OTf]
-),およびビス(トリフルオロメタンスルホニル)アミド([TFSA]
-)をアニオンとする系の測定例を紹介し,局所的な秩序化等について,イオン液体の表面構造特異性が,埋没界面の微視的構造に与える影響について論じた。