抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Wyner-Ziv符号化は,複数の情報源に関する基本的かつ代表的な情報源符号化である。Wyner-Ziv符号化では,相関を有する2つ情報源からそれぞれ生起した2つの固定長系列の片方のみを符号化器において符号化し,もう一方の系列を復号器における副情報として参照して,符号化された系列を与えられた許容範囲内の歪みを許容して復号する。従来のWyner-Ziv符号化では,副情報として参照される系列が遅延無く復号器に届くことを仮定していた。これに対して小文では,副情報に遅延が生じる場合のWyner-Ziv符号化を扱い,与えられた歪みの許容値に対する符号化率の下限を表すレート・歪み関数を明らかにする符号化問題について解説する。また,一般には遅延が生じない場合よりもレート・歪み関数が真に大きくなることを示す。(著者抄録)