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J-GLOBAL ID：201702226699521786   整理番号：17A0250589

リチウムイオンバッテリ充電率推定のための周波数応答データを用いたパラメータ初期値推定

著者 (3件)： 名取滉平 (慶應義塾大学大学院理工学研究科) ,  須田貴俊 (慶應義塾大学大学院理工学研究科) ,  滑川徹 (慶應義塾大学理工学部)
資料名： 計測自動制御学会論文集  (Transactions of the Society of Instrument and Control Engineers)
巻： 53  号： 1  ページ： 112-120(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： S0104A  ISSN： 0453-4654  CODEN： KJSRA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 非線形カルマンフィルタに基づくリチウムイオンバッテリ充電率(SOC)推定のための,周波数応答データを用いた新しいパラメータ初期値推定法を提案した。二次電池を安全に効率よく運用するためのバッテリマネジメントシステム(BMS)の重要な役割の1 つが,バッテリのSOC推定である。非線形カルマンフィルタを使用するSOC推定手法はパラメータとSOCを同時推定できて有効だが,初期値設定に試行錯誤を要する。著者らは,先行研究において,初期値の決定方法として,バッテリの周波数応答を使用する手法を提案したが,周波数応答データを取得するにはおよそ10分を要した。そこで,本稿ではあらかじめ周波数応答データを様々な条件下で取得してデータベースを構築しておき,局所回帰モデリングを用いてデータベースの値から要求された時刻の周波数応答データを推定する手法を提案した。実験データを用いて提案法の有効性を確認した。

シソーラス用語： *リチウムイオン電池 ,  充電 ,  近似法 ,  回帰分析 ,  *Kalmanフィルタ ,  周波数応答 ,  再生エネルギー ,  二次電池
準シソーラス用語： 充電率 ,  ベクトルフィッティング ,  回帰モデリング ,  *拡張Kalmanフィルタ ,  再生可能エネルギー ,  バッテリ管理システム ,  充電状態

著者キーワード (5件)： battery ,  SOC ,  vector fitting ,  local regression modeling ,  extended Kalman filter

分類 (1件)： 二次電池  (YB04030K)

引用文献 (14件)：

• 1) 馬場,足立:シリーズカルマンフィルタ法を用いた二次電池の充電率推定,電気学会論文誌 (D), 132-9, 907/914 (2012)
• 2) 森,滑川:パラメータ変動を考慮したH_∞オブザーバを用いたバッテリ充電率推定,システム制御情報学会研究発表講演論文集,58, 252-4 (2014)
• 3) G.L. Plett: Extended Kalman filtering for battery management systems of LiPB-based HEV battery packs: Part 3. State and parameter estimation, Journal of power sources, 134-2, 277/292 (2004)
• 4) G.L. Plett: Sigma-point Kalman filtering for battery management systems of LiPB-based HEV battery packs: Part 2: Simultaneous state and parameter estimation, Journal of power sources, 161-2, 1369/1384 (2006)
• 5) 馬場,足立:対数化UKFを用いたリチウムイオン電池の状態とパラメータの同時推定,電気学会論文誌 (D), 133-12, 1139/1147 (2013)

タイトルに関連する用語 (6件)： リチウムイオン ,  バッテリ充電 ,  推定 ,  周波数応答 ,  パラメータ ,  初期値