抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
位置情報サービス利用時にユーザの位置プライバシを保護するための手法として,ダミーによる位置曖昧化手法がある。この手法では,ユーザが位置情報サービスを利用する際,自身の位置情報と同時に複数のダミーの位置情報をサービスプロバイダに送信することにより,ユーザの位置を曖昧化している。これまでに,ダミーを用いた手法に関する研究が数多くなされている。しかし,既存研究は,ユーザは停止することなく移動し続ける,もしくはユーザの移動軌跡が事前に既知であるという非現実的な想定をしているため,実環境への適用は困難である。そこで本研究では,これらの想定を緩和し,ユーザの訪問場所の集合のみを入力とした際に位置曖昧化が可能なダミー生成手法(Estimation-based dummy sub-trajectory generation:Edge)を提案する。Edgeは,ユーザの行動プランに関する詳細な入力を必要としないため,ユーザの負担を軽減できる。また,入力された訪問場所の集合から,ユーザの移動先の候補を推定し,逐次的にダミーのトラジェクトリを生成することで,ユーザの移動状況に柔軟に対応する。シミュレーションによる評価実験の結果,Edgeは効果的にユーザの位置を曖昧化できることを確認した。(著者抄録)