抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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カソードルミネッセンス象観察に基づくジルコンの内部構造の分類,Ti-in-zircon温度計より内部構造ごとの結晶化温度の決定,内部構造ごとのU-Pb年代の決定を組み合わせた研究は,時間・温度の観点からジルコンの成長プロセスを明らかにする。本論文では,2016年にJournal of Mineralogical and Petrological Sciencesに公表されたYuguchi et al.(2016)“Zircon growth in a granitic pluton with specific mechanisms,crystallization temperatures and U-Pb ages:Implication to the‘spatiotemporal’formation process of the Toki granite,central Japan.”に関して,EPMAを用いたジルコンのチタン濃度の定量そしてそこから得られた結果について解説を行った。土岐花崗岩体中のマグマ起源のジルコンはカソードルミネッセンス像から2つの領域に区分できる;1つはLLC(low luminescence core)であり,もう1つはOZ(oscillatory zonation)である。それぞれの領域に対してEPMAによるTi濃度の定量分析を実施し,LLCは910°Cから760°Cの間の反応律速型成長によって,OZは850°Cから690°Cまでの拡散律速型成長により生じたことを明らかにした。(著者抄録)