抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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目的:油脂の劣化の指標の一つである,過酸化物価(PV値)の測定には一般的にヨウ素滴定法が用いられるが,その際,同一試料においても試料採取量によりPV値が変動することが知られている。本研究では,適正な測定値を得るための条件を検討した。方法:測定条件として,滴定操作中の滴定容器内の窒素ガス置換を取り入れた。また,でんぷん指示薬の種類についても検討した。結果および考察:本研究の結果,測定の精度の向上のためには,滴定容器内の窒素ガス置換が必須であること,通常でんぷんと比べて溶性でんぷんでは発色が劣ることが明らかとなった。また,試料の採取量によるPV値の変動については,異なる試料採取量に対するPV値の散布図から求めた回帰直線から算出することで,正確な値が求められることが示唆された。