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J-GLOBAL ID:201702228709498076   整理番号:17A0649003

野島断層ガウジの高温流動化による渦巻様波状褶曲の発生:微視的および岩石磁気的予見

Generation of billow-like wavy folds by fluidization at high temperature in Nojima fault gouge: microscopic and rock magnetic perspectives
著者 (5件):
資料名:
巻: 69  号: Apr  ページ: 69:54 (WEB ONLY)  発行年: 2017年04月 
JST資料番号: U0519A  ISSN: 1880-5981  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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西南日本,野島断層の滑り面に沿って微視的な渦巻様波状褶曲が観測されている。この褶曲は,流体中に生じるケルビン-ヘルムホルツ(KH)不安定性と形状が類似しており,それは,滑り帯が摩擦溶融または断層ガウジ材料の流動化などの「潤滑」を受けたことを意味している。もし,渦巻様波状褶曲の発生の温度範囲が決定できるならば,地震滑りの際の断層ガウジ物質の物理的特性を制約することが可能となる。本研究では,野島断層の古地震滑りの際の褶曲に伴った地震滑り帯とその温度上昇を同定するという岩石磁気学的研究について報告する。走査型磁気インピーダンス磁気光学顕微鏡と走査型超伝導量子干渉装置顕微鏡を用いて褶曲上の表面漂遊磁場分布を観測し,褶曲と滑り帯が強く磁化されていることを示した。これは,350°C以上の温度でガウジ内の反強磁性または常磁性鉱物の熱分解によるマグネタイトの生成によるものである。筆者らの岩石磁気結果によると,渦巻様波状褶曲中にマイクロメーターサイズの細かく粉砕された物質が存在することは,摩擦加熱誘導流動化が断層の駆動メカニズムであることを示唆している。磁化されたKH型の渦巻様波状褶曲の存在から,摩擦加熱後の流動化によって誘起された低粘度流体が断層滑り帯の摩擦強度を減少させたということが支持されることが分かった。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
地質構造・テクトニクス  ,  古地磁気・岩石磁気 
引用文献 (54件):

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