文献

J-GLOBAL ID：201702229544737566   整理番号：17A0557520

電気伝導度と洗剤濃度の簡易測定から探究できる発展教材-「合成洗剤は硬水中で沈殿しない」は正しいのか-

Teaching material with simple measurement of electric conductivity and detergent’s concentration: “Detergents aren’t precipitate in hard-water.” Is it correct?

著者 (4件)： 那須悦代 (兵庫教大 大学院連合学校教育学研究科) ,  藤本綾 (徳島県徳島市南部中) ,  武田清 (鳴門教大) ,  喜多雅一 (岡山大)
資料名： 教育実践学論集  (Journal for the Science of Schooling)
号： 18  ページ： 157-162  発行年： 2017年03月 
JST資料番号： L6279A  ISSN： 1345-5184  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 大学1年生にアンケートを実施して高校の化学教科書に記述された「合成洗剤は硬水中で沈殿しない」がどのように理解されているかを調査し,この結果に基づいて電気伝導率と洗剤濃度を測定することで硬水中の洗剤について定量的に探求できる教材を開発した。6種類の試薬(塩化カルシウム,ドデシル硫酸ナトリウム,直鎖ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム,陰イオン系市販洗剤;アリエール,非イオン系市販洗剤;エマール,クエン酸)を水に溶解して測定キットを調製した。ビュレットに入れた純水,塩化カルシウム溶液,洗剤溶液を用いて測定混合液を調製し,電気伝導率と洗剤含有量を測定する。電気伝導率は電気伝導率計,洗剤含有量は共立理化学研究所製DPM-DET型陰イオン界面活性剤測定キットで簡易測定する。実験結果から教科書に合成洗剤の成分として記述されているドデシル硫酸ナトリウムや直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムが200ppm以下であれば硬水中で沈殿が生じないことや陰イオン系市販洗剤では陰イオン系界面活性剤が少なく,硬水中のCa²⁺イオンなどを低減する添加剤も加えられていて沈殿を生じにくくなっていることなどが定量的に理解できる。

シソーラス用語： *洗剤 ,  硬水 ,  沈殿 ,  カルシウム化合物 ,  金属イオン ,  濃度依存性 ,  電気伝導率 ,  教科書 ,  *教材 ,  開発 ,  塩化カルシウム ,  LAS【化合物】 ,  合成洗剤 ,  カルシウムイオン ,  脂肪族アルコール ,  無機酸エステル ,  脂肪族カルボン酸 ,  ヒドロキシ酸 ,  ポリカルボン酸
準シソーラス用語： 教材開発

分類 (1件)： 合成洗剤  (YG02030L)

物質索引 (2件)： ドデシル硫酸ナトリウム ,  クエン酸

タイトルに関連する用語 (8件)： 電気伝導度 ,  洗剤 ,  簡易測定 ,  発展 ,  教材 ,  合成洗剤 ,  硬水 ,  沈殿