抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本大学理工学部シンボリック・プロジェクト形成支援研究 陸圏空間分野 社会システム研究グループでは,環境にやさしく,誰でも安全安心に利用できる交通システムとして「スマートトランジット」を提案してきた。スマートトランジットとは,近年急速に進展してきた情報通信技術(ICT)を用いて,誰もが使いやすい交通システムを確立することである。スマートトランジットの確立には,交通システムのイノベーションが必要であり,個々の技術開発に加えて,様々な技術を適切に活用・運用するための社会技術が備わってなければならない。本研究プロジェクトでは,交通に関する工学分野の研究者が結集して研究を進めてきた。交通データの活用に関する研究では,鉄道情報データの活用,交通ICカードデータの活用,道路交通量データの活用(一般道),道路交通量データの活用(都市高速道路),アプローチ車両による災害現地情報の把握,災害時物流データの活用,アプローチデータによるエコドライビングの高度化を紹介した。新たな交通モードに関する研究では,パーソナルトランスポーターの走行挙動,セグウェイの安全性評価,脳活動計測による認知状態の交通システムへの適用可能性を紹介した。本文で示したように,鉄道の運行情報,交通ICカード,道路交通感知器,GPS位置情報など,街なかに設置された様々なセンサから収得されているデータから,日々たえまなく行われている交通実態を客観的に分析することが可能となった。