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J-GLOBAL ID：201702230796759439   整理番号：17A1009063

分子が関わる伝熱・熱工学 ナノ多孔質体に閉じ込められた物質の固液相転移現象と自己組織化現象

著者 (3件)： 金子敏宏 (東京理大) ,  荒井規允 (近畿大) ,  泰岡顕治 (慶応大)
資料名： 伝熱  (Journal of the Heat Transfer Society of Japan)
巻： 56  号： 236  ページ： 45-50  発行年： 2017年07月01日 
JST資料番号： Y0128A  ISSN： 1344-8692  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： カーボンナノチューブ,多孔質シリカに代表される,ナノ細孔に閉じ込められた物質は,独特な固液相転移や自己組織化を呈する。本稿は,著者らが実施している分子動力学シミュレーションによる,ナノ細孔中の固液相転移温度の決定手法の開発や,ナノ細孔のサイズが,固液相転移温度に与える影響解明をめざした研究,ナノ細孔中の界面活性剤やJanus粒子の,自己組織化の研究例を紹介した。またナノ多孔質に閉じ込められた物質の固液相転移現象(平行平板間の単純液体の相図および,水の相図,カーボンナノチューブに閉じ込められた水の相図),ナノ空間内におけるソフトマターの自己集合と粘性挙動(ナノチューブ内における紐状ミセル水溶液の自己集合,ナノスリット内における界面活性剤水溶液のせん断流れ挙動,ナノチューブ内におけるJanus粒子の自己集合)について紹介した。

シソーラス用語： 固体粒子 ,  ナノ材料 ,  *相転移 ,  自己組織化 ,  カーボンナノチューブ ,  多孔質体 ,  分子動力学 ,  ミセル ,  間隙 ,  親水性 ,  疎水性 ,  *分子 ,  *固液界面 ,  Janus粒子 ,  多孔質シリカ ,  ナノポーラス材料 ,  平行板
準シソーラス用語： スリット【構造】 ,  ナノ多孔質体 ,  平行平板

分類 (1件)： 相変化を伴う熱伝達  (PA02040V)

引用文献 (23件)：

• Sagara, A., Nomura, T., Tsubota, M., Okinaka, N., and Akiyama, T., Materials Chemistry and Physics, 146 (2014) 253-260.
• Zhu, S., Zhou, H., Hibino, M., Honma, and I., Ichihara, M., Adv. Funct. Mater., 15 (2005) 381-386.
• Urita, K., Shiga, Y., Fujimori, T., Iiyama, T., Hattori, Y., Kanoh, H., Ohba, T., Tanaka, H., Yudasaka, M., Iijima, S., Moriguchi, I., Okino, F., Endo, M., and Kaneko, K., I Am. Chem. Soc., 133 (2011) 10344-10347.
• Alba-Simionesco, C., Coasne, B., Dosseh, G., Dudziak, G.,Gubbins, K. E., Radhakrishnan, R., and Sliwinska-Bartkowiak, M., J. Phys.: Condens. Matter, 18 (2006) R15.
• Ayappa, K. G., and Ghatak, C., J. Chem. Phys., 117 (2002) 5373-5383.

タイトルに関連する用語 (8件)： 分子 ,  伝熱 ,  熱工学 ,  ナノ多孔質体 ,  物質 ,  固液相転移 ,  現象 ,  自己組織化