抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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都府県にある公共牧場は,多くが中山間地域から山間地域の傾斜地に位置し,複雑な地形で1牧区あたりの面積も広く,各場所において適切な管理が必要であった。家畜の行動は傾斜に影響を受けるため,放牧地は傾斜度により特徴づけられ,糞が集中する傾斜のゆるい場所は土壌養分が高くなる傾向にあった。これら知見から,傾斜による区分を基盤にした放牧草地の管理作業の効率化を支援する草地管理支援システムを開発した。このシステムはGISを利用したクラウド型システムで,Web環境があればどこでも利用でき,現地情報を管理者間などで共有できた。主な機能は,1)地図などの表示機能,2)植生情報や写真などを記録する台帳機能,3)作業エリアの抽出を行う空解析間機能などであった。地図の表示機能では,システムへの施設などの登録・変更・削除が随時可能で,様々な施設などを1つの地図上で確認できた。また牧区内は傾斜区分を基準に細かく分画されているため,植生情報をより小さい区分で記録できた。もっとも重要な作業エリアの抽出を行う空間解析機能では,管理の目的に応じて各種データを参照・解析し,結果を「レイヤ」として基本の電子地図に表示できた。