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J-GLOBAL ID：201702231876642054   整理番号：17A0568689

アンサンブル予報を利用した積算予測雨量精度の不確実性の推定に関する研究

著者 (2件)： 田原俊彦 (神戸大学大学院 工学研究科市民工学専攻) ,  大石哲 (神戸大学 都市安全研究センター)
資料名： 土木学会論文集 B1(水工学)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. B1 (Hydraulic Engineering) (Web))
巻： 72  号： 4  ページ： I_1237-I_1242(J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： U0103B  ISSN： 2185-467X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 局地的集中豪雨,台風等による豪雨災害として,河川水位の上昇による洪水被害を軽減するためには,ダムによる洪水調節が大きな役割を担う。近年の気候変動により,既存ダム群の従来通りの運用だけでは,豪雨災害に対応できなくなった。国土交通省は,2004年に策定した豪雨災害対策緊急アクションプランで,「降雨予測技術を活用した事前放流などダムの機能をより有効に活用できるよう操作ルールを変更」という考え方を提唱している。本研究では,十分な事前放流を行うために降雨開始までのリードタイムを確保するという観点と,事前放流を行う上で重要な予測の空振りを防ぐというダム管理上の観点から,気象庁から発表される降雨予測の精度を吟味することで,降雨予測を用いた事前放流の可能性につて検討した。その結果,全球モデル(GSM)の積算予測雨量の精度と確率論的予報である週間アンサンブル予報(WEPS)から得られるスプレッドや積算積算予測雨量アンサンブル平均値・中央値には,ダム毎にある一定の関係が見られ,予測の空振りを防ぐことの可能性を示唆できた。

シソーラス用語： 気候変動 ,  水害 ,  ダム ,  洪水調節 ,  *アンサンブル予報 ,  *精度 ,  *予測 ,  *降雨量 ,  *不確実性 ,  *推定 ,  調達期間 ,  ダム管理 ,  モデル
準シソーラス用語： 洪水被害 ,  降雨予測技術 ,  豪雨災害 ,  事前放流 ,  *積算予測雨量精度 ,  全球モデル

著者キーワード (5件)： dam operation ,  prior releasing ,  numerical weather forecast model ,  ensemble prediction ,  GSM

分類 (2件)： 天気予報  (DC05020O) ,  ダム一般  (RC16010D)

引用文献 (10件)：

• 1) 国土交通省:豪雨災害対策緊急アクションプラン,2004.
• 2) 兵庫県:第33回総合治水ワーキングチーム会議 資料3「予備放流」と「事前放流」について,2006.
• 3) 呉修一,腰塚雄太,山田正:ハイドログラフの逓減特性を用いた流出特性の抽出,水工学論文集,第48巻,pp. 13-18,2004.
• 4) 秋葉雅章,腰塚雄太,宮本守,戸谷英雄,佐藤直良,山田正:流出特性に応じたダム放流量の決定とその洪水水位逓減効果に関する研究,河川技術論文集,第10巻,pp. 89-94,2005.
• 5) 戸谷英雄,秋葉雅章,宮本守,山田正,吉川秀夫:ダム流域における洪水流出特性から可能となる新しい放流方法の提案,土木学会論文集B,Vol. 62,No. 1,pp. 27-40,2006.

タイトルに関連する用語 (7件)： アンサンブル予報 ,  積算 ,  予測 ,  雨量 ,  不確実性 ,  推定 ,  研究