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J-GLOBAL ID：201702232995850120   整理番号：17A0979810

非構造格子海洋流動モデルによる高潮氾濫シミュレーション

著者 (5件)： 山城賢 (九州大学 大学院工学研究院附属アジア防災研究センター) ,  百合野晃大 (東日本旅客鉄道株式会社) ,  横田雅紀 (九州産業大学 工学部都市基盤デザイン工学科) ,  児玉充由 (九州大学 工学部技術部計測・分析室観測・解析班) ,  橋本典明 (九州大学 大学院工学研究院附属アジア防災研究センター)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 72  号： 2  ページ： I_205-I_210(J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年の海洋流動モデルは,C. Chen et al.(2003)により開発されたFVCOM (Finite Volume Coastal Ocean Model)などのように非構造格子を採用しており,従来の構造格子に比べ複雑な海岸線をより詳細に表現できる.本研究では,有明海湾奥部を対象に,高潮氾濫シミュレーションに対する非構造格子モデルの適用性について検討した.シミュレーションにおいては,台風による気圧低下と風のみでなく天文潮位や河川流量を考慮した.その結果,潮位の与え方(朔望平均満潮位で一定とするか潮位変動を与えるか),高潮と天文潮位のタイミング,さらに河川流が高潮氾濫過程に及ぼす影響などについて検討が可能であり,非構造格子モデルが高潮氾濫過程の詳細についての検討に有用であることが確認された.(著者抄録)

シソーラス用語： *海洋 ,  解析モデル ,  格子 ,  *海岸線 ,  海域 ,  港湾 ,  熊本県 ,  *高潮 ,  シミュレーション ,  *台風 ,  気圧 ,  減少 ,  *河川流 ,  *潮位
準シソーラス用語： *流動モデル ,  *非構造格子 ,  複雑形状 ,  有明海 ,  *氾濫シミュレーション ,  低下

著者キーワード (4件)： storm surge inundation ,  FVCOM ,  unstructured grid ,  Ariake Sea

分類 (4件)： 海洋の構造・力学・循環  (DC06030G) ,  波浪,潮流  (DC06040R) ,  洪水対策  (RC12040I) ,  大規模擾乱,台風,大気重力波  (DC05070R)

引用文献 (11件)：

• 1) 金庚玉,山下隆男:大気・波浪・海洋相互結合モデルによる台風9918号の高潮・高波の追算,海岸工学論文集,vol. 51,pp. 236-240,2004.
• 2) 村上智一,安田孝志,大澤輝夫:気象場と結合させた湾内海水流動計算のための多重σ座標モデルの開発,海岸工学論文集,vol. 51,pp. 366-370,2004.
• 3) Chen, C. and Liu, H. : An Unstructured Grid, Finite-Volume, Three-Dimensional, Primitive Equations Ocean Model: Application to Coastal Ocean and Estuaries, Journal of Atmospheric and Oceanic Technology, Vol. 20, pp159-186, 2003.
• 4) 木梨行宏,山城賢,姫野慎太郎,中野俊夫,横田雅紀,橋本典明 : 高潮推算における非構造格子モデルの適用性に関する基礎的検討,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol. 68,No. 2,pp. I_858-I_863,2012.
• 5) 田辺智子,山城賢,島田剛気,横田雅紀,木梨行宏,橋本典明 : 有明海湾奥部における高潮の増幅特性について,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol. 69,No. 2,pp. I_1000-I_1005,2013.

タイトルに関連する用語 (5件)： 非構造格子 ,  海洋 ,  流動モデル ,  高潮 ,  氾濫シミュレーション